★★★★★
別居・離婚後から老後までの収支をカンタンに計算できる。
Webのシミュレーションツールと連動。
ぜんぶタダ!
レビュー
別居・離婚が頭をよぎると、気になるのがお金ですよね。また別居生活を始めた後も、しばらくは収支が安定しません。

家賃、子供の教育費、果ては自分の老後の費用……。
自分一人で賄えるのか?
この記事で取り上げるのは、家庭のライフプラン・マネープランの作成に有用な小冊子です。冊子の冒頭では、次のようにライフプランを立てること、つまり生涯を通じた家計の収支予測を立てることの必要性を説いています。
ライフプランを立てると、この先の人生のイベントやそれに必要なお金を把握しやすくなります。貯蓄の目標も決めやすくなるため、お金の使い方を見直したり、無駄遣いが抑えやすくなるので挑戦してみましょう。
この後、プラン作成に当たって必要な考え方を示しています。といっても、マンガや挿絵、図表が満載でたったの8ページ。あっという間に読めます。
この冊子が素晴らしいのは、連動するWebシミュレーションツールが用意されている点。これを使えば、すぐにライフプランを作成できます。
使い方は至って簡単。自分や子供の年齢、収入などを入力するだけです。一部のデータは平均値が代用されるなど、とにかくお手軽!
ひとつ注意点があるとすれば、配偶者が「いる」か「いないが結婚したい」か「結婚しない」かを聞かれます。離婚を計画中の場合や、バツ1の場合は「結婚しない」を選択します。
入力が終わると、1年単位で貯蓄、収入、支出の額が折れ線グラフで表示されます。折れ線グラフの横軸は自分と子供の年齢です。またライフイベント(定年、年金受給開始など)も併記されます。
出力例を示します。

このグラフを見れば、視覚的に家計の収支を把握できます。赤い太い線が貯蓄額です。子供の進学なんかでドカーンと出費があっても、老後に働けずにお金を使う一方になっても、貯蓄額が0円を下回らないように算段します。
この素晴らしき小冊子とシミュレーションツールを無料で提供するのは、一般社団法人 全国銀行協会(全銀協)。消費者保護のための啓もうや、銀行間で接続する決済システムの運営など幅広い活動を行っています。日本全国の銀行が会員です。
小冊子(pdf形式)のダウンロードや、シミュレーションツールの利用は、以下のページから行います。
なおスマホの画面では、ちょっと見づらいかもしれません。そのようなときは、松井証券の同様のシミュレーションツールをご検討ください。こちらは、「既婚」か「未婚」かを聞かれます。シングルマザーだったら「未婚」を選ぶと、想定する結果を得られます。
離婚するにせよ、同居を継続するにせよ、そうすることの経済的な根拠を認識しやすくなります。しかもタダで! ぜひご確認ください。
まとめ
ライフプランを作成することの必要性を説いた後、具体的な方法を示す。
★★★★★ (タダ! カンタン!)
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