変わるDV夫・モラ夫って? ⇒ 変わる人に傾向あり!本から引用

過去の私
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 普通の夫へと変わるDV夫・モラ夫なんているの? どういう人?

今の私
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 多数のDV加害者と関わってきた方が、変わった人の共通点を明らかにしているよ。紹介するね。

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変わるDV夫とは

 この記事では、DV加害者プログラムを受けた人の中から、変化した人に見られる共通点を挙げます。そうしたプログラムのファシリテーター(司会者)やカウンセラーの著書からの抜粋です。

 なお、専門家の支援を受けずに、DV夫・モラ夫が自然と変わる、あるいは妻がDV夫・モラ夫を変えることはできません。この点については以下の記事をご参照ください。

 変わった人によく見られる共通点を大別すると、DV加害者本人に関するものと、本人を取り巻く環境に関するものの2種類があります。

  • 加害者本人の共通点
    • 他のDV加害者と比べて自己中心性が強くない(ライトなDV夫)
    • (ちゃんとした)加害者プログラムに、長く参加し続ける
  • 環境的な共通点
    • 加害者の周りに、DV・虐待を否定する友人・親戚などがいる
    • 被害者が周りの人のサポートや、法的な支援を受けている

 また加害者プログラムへの参加者数は少ないものの、「若さ」に希望を感じる記述もありました。

 詳細については本の記述を引用します。

 しかし、長続きする根源的な変化をみせるDV加害者には、次のような共通点がよくみられます。

  • 彼の親しい友人や親戚が、彼が虐待をしていることに気づき、それを何とかするように彼に言う場合です。彼らはDV加害者ではなくて被害者をサポートします。(略)
  • 彼が他のDV加害者たちほど自己中心性が強くない場合です。そういう人は他の加害者たちより早く、相手の女性に与えてしまった痛みに共感するようになります。(略)
  • DV被害者が、友人や親戚や彼女が関わる宗教関係者から、また彼女が求めれば法制度から、全面的ではっきりしたサポートを得ている場合です。(略)加害者が彼女を完全に尊重するようになるまでは戻らないと、彼女がより安心して感じられるようになります。
  • 彼が質の高いDV加害者プログラムに参加して2年ぐらい続ける場合です。
『DV・虐待加害者の実体を知る――あなた自身の人生を取り戻すためのガイド』

タイトル:DV・虐待加害者の実体を知る――あなた自身の人生を取り戻すためのガイド
著者:ランディ・バンクロフト(米国)
発行日:2008年12月10日
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著者について

 心理カウンセラー、監護権評定者、さらには児童虐待調査官として、DV加害男性たちと向き合う。上の本の執筆時点で15年間2000件超のケースに関わった経験を持つ。


私はこの仕事を14年してきて、変わらない人たちだけでなく、真剣に変わろうと努力する人たちを見てきました。真に変わり切る人は少ないけれど、参加し続ける人は少しずつ変わっていきます。

『愛を言い訳にする人たち――DV加害男性700人の告白』

若い人ほど気づいて決意したら大きく変われるのではないかと思いました。

『愛を言い訳にする人たち――DV加害男性700人の告白』

タイトル:愛を言い訳にする人たち――DV加害男性700人の告白
著者:山口 のり子
発行日:2016年3月1日
  [Amazon] [楽天] [レビュー]

著者について

 DV被害者支援、DV加害者プログラム、デートDV防止プログラムを活動内容に掲げるNPO法人の代表。上の本は、面談に来た加害男性約700人、DV加害者プログラムに参加した加害男性約350人との関わりに基づく。

 以上は、著者らが実地で感じた共通点をまとめたものです。統計的な手法を使って導き出した結果ではありませんが、私は直感的に納得できました。

 ただし、これらの要素が当てはまるからといって、DV加害者が必ずしも脱暴力へと変わり切るわけではありません。また当てはまらなかったら、絶対に変化できないと、断言しているわけでもないです。あくまでも傾向として捉えて頂ければ、と思います。

 もしDV加害者について深く知りたいのであれば、ここで挙げた2冊ともおすすめです。ぜひご一読ください。

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まとめ

まとめ
  • 変わることができたDV加害者に、よく見られる共通点がある
    • 自己中心性が他の加害者より低め
    • 周りにDVを否定する人がいる、など

この記事で取り上げた書籍
  • DV・虐待加害者の実体を知る――あなた自身の人生を取り戻すためのガイド
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  • 愛を言い訳にする人たち――DV加害男性700人の告白
      [Amazon] [楽天] [レビュー]

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プロフィール

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 ある日、私は2人の子供を連れて、モラ夫から逃げて別居しました。私自身と子供を守るためです。

 私は年間100冊程度の本を読んでいます。好きなジャンルはファンタジーですが、多読しているのは実用書です。

 このサイトを訪れた方が、少しでも生活を改善したり、気持ちを前向きにしたりする情報を得られたら幸いです。

望木 幸恵

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