★★★★★ ロングセラー
科学的に正しく筋肉・筋膜・腱を伸ばす方法を「スロトレ」の石井先生と「筋肉体操」の谷本先生が伝授! のびのび~♪
レビュー
本の内容・著者等
これは全身を部位別にストレッチする方法をまとめた本です。「どの筋肉をどうやって伸ばすか」という基本中の基本について、科学的見地に基づき、正確かつ丁寧に図解・説明しています。
どうせストレッチをやるなら、無駄なく効果的に取り組みたいですよね。思い返せば、小学生のころ、体育でストレッチをやっても、どこがどう伸びたのか、さっぱり分かりませんでした。でもこの本を読めば、筋肉をきっちりと伸ばすことができます。なぜなら、以下に引用したとおり、科学的知見に基づくから。
筋肉の構造にはやや複雑なところがあり、ストレッチのポーズをとって、ただ伸ばすだけでは充分とは言えません。もっとしっかり伸ばすには、筋肉の解剖学的構造や生理特性をふまえた工夫が必要です。
「どの筋肉を伸ばすか」という点では、たとえば「背中」「太もも裏」といった子供でも分かる部位の表現の他に、筋肉の繊維の方向や骨への付き方が分かる図が掲載されています。パートによって繊維の向きが異なる筋肉もあり、その場合はパートによって異なるストレッチ法を紹介。
また「どの筋肉をどうやって伸ばすか」については、本のタイトルにある「5つのコツ」が、まるまる1章を割いて図入りで解説されています。
著者は「スロトレ」の石井先生と「筋肉体操」の谷本先生。お二人は師弟関係だったんですね。出版されたのが2008年と古く、巻末の著者の写真は、お若い印象。
今年(2020年)になっても、Amazonで新たなレビューが寄せられていたり、ストレッチ本のランキングに入っていたり、根強い人気があります。
腰痛などで体が動かしづらくても、負荷の高い運動が苦手でも、特別な器具がなくてもできます。自分の体を癒すために、ぜひご一読ください。
感想等

私は出版当時にこの本を購入し、出産や別居・離婚を経て、今なお所有し続けています。腰痛が人生最長レベルで長引いた時期があり、「体幹コアドリル」を行いました。ストレッチ直後に体の伸ばした部分が軽くなるという即効性もありましたし、長期的な腰痛予防にも効いています。
もうひとつの効能として、私はストレッチをしながら、頭の中で自分の筋肉が伸びる様子を具体的に描けるようになりました。
ストレッチが体の健康だけでなく心の健康にも寄与することが明記されています(以下)」。モラハラ、その他によるストレスの軽減に役立ちます。
ストレッチでゆっくり筋肉を伸ばすと、体をリラックスさせる副交感神経の活動が優位になり、心拍数が下がり、気分が落ち着くことが知られています。
まとめ
体の部位別に、筋肉・腱・筋膜のストレッチ方法を紹介。筋肉の解剖学的構造や生理特性をふまえた工夫がなされている。
★★★★★ (腰痛になるたびにお世話になっている)
- タイトル:ストレッチ・メソッド――5つのコツで もっと伸びる カラダが変わる
- 著者:谷本 道哉(筋肉体操)、石井 直方(スロトレ)
- 出版社:高橋書店
- 発行日:2008年11月20日
- ISBN-10:4471143069
- ISBN-13:978-4471143060
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