親の立場で毒親本を読むなら? ⇒ 元毒母が書いた本をご紹介

過去の私
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 モラ家庭で子供が成長したら、大人になって親のことをどう思うんだろうね……。

今の私
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 機能不全家族の中で育った子供(成人)に向けて書かれた「毒親本」がいっぱいある。それを読めば子供の心の中の葛藤がよく分かるよ。

 一番読みやすかった毒親本を1冊紹介するね。

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毒親とは

 「毒親」とは、毒のように子供を蝕むむしば親を指します。端的に言えば「虐待をする親」です。『毒になる親』(レビュー)という本のタイトルから来ています。この本の中で、名付け親(著者)のスーザン・フォワード氏が命名した経緯を語っています。

 ところが世の中には、子供に対するネガティブな行動パターンが執拗に継続し、それが子供の人生を支配するようになってしまう親がたくさんいる。(略)
 私はこのような親をどう呼んだらいいのかとさんざん考えてみた。そして、さまざまなパターンはあるにせよ、そういうたぐいの親を一言で表現するのにぴったりな言葉はないものかを考えるたびに、頭をよぎったのは、「有毒な」とか「毒になる」という言葉だった。ちょうど公害を引き起こす有害物質が人体に害を与えるのと同じように、こういう親によって子供の心に加えられる傷はしだいにその子供の全存在にわたって広がり、心を蝕んでいくからである。そして子供が成長するに従い、負わされた苦しみもまた大きくなっていく。

 なお「肉体的な暴力と性的な行為」については、継続されていなくても一発アウトになることがあると書き添えられています。

 こうした毒親を扱った本としては、前述の『毒になる親』や『不幸にする親』(レビュー)が有名です。いずれも詳細な解説がなされていて親の立場で読んでも有益な情報が満載です。

 ただ色々な意味で、読むのがしんどくもあります。まず、毒親を糾弾する意図を込めて書いてあるわけではないのですが、親にはなかなか手厳しい表現も……。また深刻なケースでは、同時にセラピストやカウンセラーなどの専門家から支援を得ることが前提となっています。両方ともアメリカ人著者によるもので、文化の違いか、応分に内容がヘビーなのです。文字数も多く、(訳書の)筆致は固い印象です。

 この記事では親の立場でも読みやすい本を選びました。次のセクションでご紹介します。

おすすめの1冊

 私のおすすめの1冊は『気づけない毒親』(レビュー)です。著者は自身が元毒母であることを明かしており、「子どもにとって毒になってしまった親たちを、責めるつもりは毛頭ありません。」と述べています。本も薄くさらっと読めます。ただし、考えさせられることが少ないわけではありません。

 成人した子供が心の中に抱える問題が分かるだけではなく、いまだ幼い子供が将来的に抱くであろう葛藤を理解するのに役立ちます。

まとめ

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プロフィール

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 ある日、私は2人の子供を連れて、モラ夫から逃げて別居しました。私自身と子供を守るためです。

 私は年間100冊程度の本を読んでいます。好きなジャンルはファンタジーですが、多読しているのは実用書です。

 このサイトを訪れた方が、少しでも生活を改善したり、気持ちを前向きにしたりする情報を得られたら幸いです。

望木 幸恵

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