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投資初心者向けの解説書。税制上の優遇措置「つみたてNISA」と「iDeCo」について説明。投資する銘柄についても具体的に指南
レビュー
本のあらすじ・位置づけ
庶民のためのファイナンシャルプランナー横山 光昭氏による本です。この本で説く投資スタンスについて、説明している部分を「はじめに」から引用します。
私が家計相談の現場でいつも時間をかけて説明しているのは、「投資にも2つの種類がある」ということです。
一つは労力や深い知識が必要なもの。もう一つはそんなに手間暇をかけなくても、毎月こつこつ続けていけば、10年、20年、長い目で見れば必ずといっていいほど成果が出るもの。
「まずは労力も知識も必要がないほうからはじめてみませんか」
投資をはじめるかどうか、迷われている人に、私はそう、おすすめしています。
章立ては次のとおり。
- はじめに
- 第1章 はじめてのつみたてNISA
- 第2章 はじめてのiDeCo
- 大公開 横山光昭の資産運用ポートフォリオ
- 第3章 つみたてNISAとiDeCoのうまい使い分け
- 第4章 ちょっと多めに儲かる投資信託の選び方
- 第5章 はじめての投資信託キーワード10
- おわりに
- 保存版 つみたてNISAとiDeCoの投資信託リスト
つみたてNISAやiDoCoの利用者数、売れ筋の投資信託の具体名など、日本における個人投資の実態を多々掲載。さらに図表やグラフで視覚・直感に訴えています。
感想等
著者は投資ビギナー向けの本を多数上梓しています。どの本でも、著者が説く投資哲学は同じ。その中でも昨年(2021年12月)発行のこの本が、分かりやすさや情報の新鮮さの面で際立ちます。私が「いいな」と思ったポイントを3つピックアップします。
- 痒い所に手が届く説明がある。そもそもつみたてNISA(iDeCo)とはなんぞや、つみたてNISAとiDeCoのどっちがいいか、著者は何を買っているかなど、頭に浮かぶ疑問への回答があります。また、第5章の「はじめての投資信託キーワード10」では、投資信託、インデックスファンド、ネット証券といった用語について、1つのセクションを費やして解説。丁寧で詳しい!
- 本の構成が分かりやすい。前から順に読んでいっても、必要な部分を拾い読みするのでもオッケー!
- 証券会社4社で買える投資信託の銘柄が人気順(売れている順)で一覧になっている。証券会社を横断した情報が、紙で見られるのは貴重。ただ、情報は日々劣化するので、注意は必要です。
「月100円からはじめる」というタイトルのように、投資を始めるにしてもスモールステップで、と思われる方にぴったりです。ぜひ、ご一読ください。
まとめ
投資初心者向けの解説書。税制上の優遇措置「つみたてNISA」と「iDeCo」について説明。投資する銘柄についても具体的に指南
★★★★★ (実践的)
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