本『「欲張りな女」になろう。――経済的に自立する61の方法』のレビュー

おすすめポイント

★★★★★

経済的に自立するための方法を61個紹介。小手先の方法論ではなく、指針、考え方、ものの見方、もっと言うと美学や哲学が分かる。

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レビュー

 この本では、経済的に自立するための方法を61個紹介しています。小手先のテクニックとかヒントとかTipsとかではなく、指針、考え方、ものの見方、もっと言うと美学や哲学が分かります。

 私はこの本をめくりながら、以前読んだ『金持ち父さん 貧乏父さん』(副題は「アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学」、レビュー)を思い出しました。

 経済的自立といっても、なんやかんやでトントンでやっていけるようなレベルではありません。もっと大きく経済的な自由を手に入れるあたりを目指しています。なんたって本をめくってすぐに、落款らっかん入りで次のように大書!

小欲張りは、みっともない。
大欲張りは、美学になってカッコイイ。

 本文には幾度となく、小欲張りと大欲張りのサンプルが登場。たとえば、20番目の方法「安売りスーパーをまわるより、勉強して収入を増やす。」では、次のように説いています。

  • コストを切り詰めるのは小さい欲
  • 欲張りになるためには、生涯年収を10倍アップを目指します
  • 同じステージの中で上を狙うのではなく、そのステージを超えていく

 タイトルからは女性向けのような感じがしますが、性別を問わず通用する内容です。対象読者は次のように記されています(ここに「女」の文字はない)。

この本は3人のために書きました。

1 「欲張り」な自分は、みっともないんじゃないかと、迷っている人。
2 経済的に自立して、自由になりたい人。
3 もっと成長したい、向上心のある人。

 シングルマザーの私は、サブタイトルにある「経済的自立」という単語に魅かれて、この本を手にしました。本が掲げている対象読者って、私のことだ! 特に2番目の「経済的に自立して、自由になりたい人」。私は経済的にも精神的にも自由になりたい。

 私がモラハラ夫と離婚したのは、経済面を犠牲にしてでも、子供と自分の心や精神を守りたかったから、ではありませんヤツがいないほうが精神的にも経済的にも良かろう、ぜっっったいに両方とも好転させてやる、との考え・決意からです。

 ただ実際には、ツラいんですよ……。二馬力から一馬力になり、コロナ禍にも陥り、養育費も滞り……。その埋め合わせに、モラ夫(元)がご提供下さったネタをフル活用して、このWebサイトを始めてみました。でも、収益化ってカンタンじゃないんですね……。

 でも、この本は、そんな苦境のシングルマザーを勇気づけ、励ましてくれました。今は結果が出ていなくても、私が考える方向性はきっと間違っていない。本で挙げられている「経済的に自立する方法」のうち以下は、とりわけ私に刺さりました。本に感謝

  • 22 同じ思考のままでは、同じ年収のままだ。
  • 33 収入は、分散させる。
  • 44 お金不足は、アイデアを出すチャンスだ。
  • 53 儲からないと言いながらしていることが、稼げる。

 この本には、すぐに金儲けできる魔法のテクニックが載っているわけではありません。経済的に自立するために役立つ、正統な思考を知りたい方に、おすすめいたします

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まとめ

要約

経済的に自立するための方法を61個紹介。小手先の方法論ではなく、指針、考え方、ものの見方、もっと言うと美学や哲学が分かる。

評価(お役立ち度)

★★★★★ (私のために書かれた本かと思った)

基本情報
  • タイトル:「欲張りな女」になろう。――経済的に自立する61の方法
  • 著者:中谷 彰宏
  • 出版社:大和出版
  • 発行日:2017年9月30日
この記事で取り上げたその他の書籍
  • 改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん――アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学

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 ある日、私は2人の子供を連れて、モラ夫から逃げて別居しました。私自身と子供を守るためです。

 私は年間100冊程度の本を読んでいます。好きなジャンルはファンタジーですが、多読しているのは実用書です。

 このサイトを訪れた方が、少しでも生活を改善したり、気持ちを前向きにしたりする情報を得られたら幸いです。

望木 幸恵

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