シングル家庭の防災(3) 我が家のフェーズフリー生活

 子供を抱えたシングルマザーは、一般には災害弱者でしょう。しかし私は事前の対策を強化することによって、弱者なりに災害を乗り切りたいと考えています。

 「シングル家庭の防災」シリーズでは、私が行っている防災対策をご紹介します。

スポンサーリンク

フェーズフリーとは

 フェーズフリーPhase Free)とは、平時と災害時にフェーズを二分せずに、普段のやり方が災害時でも通用するようにしようとする考えです。この概念を提唱し、啓もう活動を行っているフェーズフリー協会のWebサイトから引用します。

身のまわりにあるモノやサービスを、日常時はもちろん、非常時にも役立てることができるという考え方、それが『フェーズフリー』です。

防災用品のほとんどは、ふだんはしまっていて、非常時のみに取り出して使うものです。

フェーズフリー品はちがいます。フェーズフリー品は日常時のいつもの生活で便利に活用できるのはもちろん、 非常時のもしもの際にも役立つ商品・サービス・アイデアです。

我が家のフェーズフリー生活

 私が「フェーズフリー」なる用語を知ったのは比較的最近です。NHKのテレビ番組で取り上げていました。即座に「なんていい考え!」と思いました。

 だって、平時と災害時に兼用できるものなら、コストが抑えられるじゃないですか。おカネ、大事。

 それに我が家には、ビビり症で怖がりの子供たちがいます。被災後でもなるべく普段の生活に近いほうが、心的ストレスが軽減されるはず。

 そして考えてみると、我が家の別居後の節約ライフって、結果的にフェーズフリーにつながっている!ネタは細々とあるのですが、この記事では3つご紹介します。

炊飯器無し生活

 私は土鍋でご飯を炊いています。別居後に家電を揃えるにあたって、炊飯器はあきらめ、それよりも安い土鍋を選びました。

 最初はもちろんうまく炊けませんでした。でも日々、おかずを作る傍らかたわらで炊飯中の土鍋の様子を五感で感じ、炊きあがったご飯を食べているうちに、炊飯中の土鍋の様子と仕上がり具合が紐づいてくるんですね。今では、鍋の中で沸騰した水の泡が弾ける音、蒸気の吹き出し具合、においなんかから、火加減や調理時間を微調整しつつ、ビシっと炊けるようになりました。

 土鍋炊飯に自信がついた私は、メスティン+固形燃料でも試してみました。バーベキューで飯盒はんごう炊飯をしたこともあります。今ではどんな鍋釜でも、米が多くても少なくても、はたまた燃料なんかが違っていても、それなりに炊けると思っています。それに計量カップ・キッチンスケール・タイマーがなくてもイケます。最初の1回はビミョーかもしれませんが、その後、調整可能です。

 ガスや電気がストップしたとき、この炊飯スキルは役に立ちそう。それに、米・カツオ節・塩昆布・海苔のような日持ちする乾物は、我が家のローリング・ストックの主力。在宅避難時はおにぎりで乗り切るぞー!

 避難所生活だったとしても、まきをくべながら大鍋で米を炊く係が必要だったら立候補します。

ミニ冷蔵庫生活

 冷蔵庫が無い生活って考えられますか? 読書が趣味の私。かつて『冷蔵庫いらずのレシピ――残った食材は「干す」「漬ける」でササッと保存!』という本を読んだことがありました。ただし、当時は読んだだけで実行には至らず。

 そこから年月が過ぎ、私は子連れ別居をします。冷蔵庫はモラ夫のいる元の家に置いてくるしかなく。かつて読んだ本を思い出し、冷蔵庫の無い生活を送れないものかと真剣に考えました。だって、冷蔵庫って家電の中でもたっかーいんですもん。

 でも、どんなに考えても冷蔵庫無し生活は無理……。子供が毎日飲む牛乳を冷やすことすらできない。

 いやしかし待てよ。小さな冷蔵庫でやりくりする生活ならできそう! というわけで、別居後の家族3人の我が家には、一人暮らしサイズの冷蔵庫(2ドア)を据えています。これで、購入費用も、月々の電気代も大幅に削減できました。

 冷蔵庫の容量が小さい分、常温で食材を長持ちさせる方法を本から学びました。『冷蔵庫いらずのレシピ』を再読しようとして、同じ著者が新たに『食べつなぐレシピ――漬ける、干す、蒸すで上手に使いきる』という本を著していることを発見。大いに参考にしています。なんなら、このサイトで本のレビュー(書評)も掲載していますので、よろしかったらご覧ください。

 常温で食材を長持ちさせるテクニックそのものも役立ちましたが、食材の常温保存という視点を持てたことが、フェーズフリーの考え方となじみました。我が家では、冷蔵庫よりも「常温保存庫」にストックしてある食品のほうが圧倒的に多いです。

 長期間、電気や物流が途絶えたら、常温保存庫の食べ物でしのごうっと。

太陽光発電生活

 ライフラインである水・ガス・電気の供給が止まった時、ペットボトルの水・カセットガス・ポータブル電源&充電器(ソーラーパネル)で乗り切ろうと考えています。

 ペットボトルとカセットガスはローリングストックできるので、私としては「防災のために懐が痛んだ感」はありません。

 でも、電源とソーラーパネルはなあ……。災害時にしか使わないよなあ。キャンプにそんなに行くわけじゃないしなあ。それにしては高かった!

 そこで私は発想を転換。「平時に家で使って、電気代を節約しようっと」。

 電池は使っていなくても放電して、残量が減っていきます。充電式の電池の容量を空っぽのままにしておくと充電性能が落ちるので、たまに充電する必要があります。このとき、せっかくなので充電する前に、電化製品をつないで電気を消費。その後、発電機(ソーラーパネル)を利用して充電しています。通常は(電気が通っていれば)、コンセントから給電するのが普通だと思いますが、電気代をわずかなりともセーブしたい。

 何度か繰り返すうちに、天気や季節によってどれくらい充電できるのか、ざっくりと把握できるようになりました。ちなみに、電化製品なので雨ざらしにはできず、雨天時の太陽光発電はムリ。我が家の環境で冬場に曇天だと、丸一日で容量満タンまで持っていけませんでした。

 一方、電気の使用量も、我が家にあるこの機械はこれくらい消費、とメモしています。

 こんなふうに、たまにであっても平時にも使うことで、フェーズフリーが実現できると思っています。災害時でも、電源&ソーラーパネルを設置すること自体にストレスを感じないで済みそう。それと、天気次第でペース配分しながら電力消費をコントロールできると思います。


 「フェーズフリー」なんて概念は、別居当初にはまったく知らず。しかし、節約の観点でしてきたことが、フェーズフリー生活へと導いていました。

スポンサーリンク

実際に使っている商品

 我が家で実際に活用中の商品をご紹介します。

土鍋

 毎日、炊飯専用で使っている土鍋は以下です。ご飯を炊いた後、そのまま石焼ビビンパの器として使ったりもしています。

 

 別居当初は、もっとお安い、以下の土鍋を購入しました。後日、母(やっぱり土鍋でご飯を炊くタイプ)が「お宅の土鍋は軽くていいわね」と言ったので、母が使用していた上のものと交換したんです。

保存食の本

 私が保存食作りの参考にしている本は『食べつなぐレシピ』(レビュー)です。表紙に「年収200万円でも、楽しく暮らすヒントがいっぱい」と書いてあるように、生活コストを意識しているところが、私の用途にマッチしました。また、手間暇をかけない方法が載っています。

電源

 ポータブル電源とソーラーパネル充電器はセットで用意しました。

 

 

 よろしかったら、以下の関連記事もご確認ください。

 最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。

スポンサーリンク

まとめ

まとめ
  • 身のまわりにあるモノやサービスを、日常時はもちろん、非常時にも役立てることができるという考え方、それが『フェーズフリー』
  • 我が家では節約ライフがフェーズフリー生活につながっていた
  • この記事で取り上げた書籍
    • 冷蔵庫いらずのレシピ――残った食材は「干す」「漬ける」でササッと保存!

カテゴリー別人気記事

コメント

プロフィール

ロゴ

 ある日、私は2人の子供を連れて、モラ夫から逃げて別居しました。私自身と子供を守るためです。

 私は年間100冊程度の本を読んでいます。好きなジャンルはファンタジーですが、多読しているのは実用書です。

 このサイトを訪れた方が、少しでも生活を改善したり、気持ちを前向きにしたりする情報を得られたら幸いです。

望木 幸恵

タイトルとURLをコピーしました