本『改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん――アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』のレビュー

おすすめポイント

★★★★★ ベストセラー ロングセラー

学校では教えてくれない、お金のからくりが分かる。

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レビュー

 著者は9歳のときから30年に渡って「金持ち父さん(友達の父親)」に師事して、学校では教えてくれないお金のからくりについて学びました。その内容を1冊にまとめたのが、この本です

 ちなみに「貧乏父さん」は著者の実父。

 元から金持ち父さんは金持ちで、貧乏父さんは貧乏だったわけではありません。著者が子供の頃は、「二人とも仕事を始めたばかりで、家族を養うための金を稼ぐのに必死」でした。二人の父さんの人生について、端的に表している部分を引用します。

 二人の父はどちらも生涯を通じてよく働いた。二人とも仕事はうまくいっていて収入もけっこう多かった。それなのに、一方の父は死ぬまでお金に苦労した。そして、もう一方の父はハワイで最も裕福な人間の一人になった。一方の父は家族への遺産だけでなく、慈善事業や教会の活動にも何千万ドルという金を遺した。もう一方の父が遺したのは未払いの請求書だけだった。

 経済面で二人の人生を分けた要因は、お金についての考え方。この本では、時に貧乏父さんと対比しながら、金持ち父さんを金持ちたらしめた思考や、その思考に基づいたアクションを伝授します。

 本は「教えの書」と「実践の書」の2部構成。「教えの書」では、次の6つに分けて、金持ち父さんの教えを詳述しています。

  1. 金持ちはお金のためには働かない
  2. お金の流れの読み方を学ぶ
  3. 自分のビジネスを持つ
  4. 会社を作って節税する
  5. 金持ちはお金を作り出す
  6. お金のためでなく学ぶために働く

 また後半の「実践の書」では以下の3つの方法を挙げています。

  1. まず五つの障害を乗り越えよう
  2. スタートを切るための十のステップ
  3. 具体的な行動を始めるためのヒント

 なお初版は2000年に発行(日本語訳)。「金持ち父さん」「貧乏父さん」というキャッチーなフレーズと、馴染みの薄い視点からのお金に関する解説により、大きな話題になりました。

 「冗長な部分を削り、新たに加筆修正して、最新の状況に適した内容」になって改訂版が登場したのは2013年です。


 なぜ、DVや虐待を扱うこのサイトで、お金持ちの本を取り上げたかと言えば、DV夫やモラハラ夫から逃げたいと思った時に、経済面が大きな問題になるから。

 たとえ金持ち父さんと経済レベルが大違いだったとしても、この本から経済的な問題を解決するためのヒントを得られます。なぜなら、金持ち父さんが金持ちになる前、支払いに窮しているときから既に実践していたことがつまびらかにされているため。経済的に成功するより以前から、思考回路は金持ちだったんですね。

 今は貧乏シングルマザーの私ですが、『金持ち父さん 貧乏父さん』から大いに啓発を受けました。このサイトを運営しているのは、第三の教え「自分のビジネスを持つ」の実践かな。「ビジネス」と言うのもお恥ずかしい、こじんまりとしたレベルですけど。

 経済的な問題を抱えているようでしたら、世界中の人が手に取ったこの本をぜひご一読ください。

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まとめ

要約

著者が「金持ち父さん(友達の父親)」から学んだ、お金のからくりについて伝授。「教えの書」と「実践の書」の2部構成。

評価(お役立ち度)

★★★★★ (長期的な視野でお金について考えられた)

基本情報
  • タイトル:改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん――アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
  • 著者:ロバート・キヨサキ
  • 出版社:筑摩書房
  • 発行日:2013年11月10日

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 ある日、私は2人の子供を連れて、モラ夫から逃げて別居しました。私自身と子供を守るためです。

 私は年間100冊程度の本を読んでいます。好きなジャンルはファンタジーですが、多読しているのは実用書です。

 このサイトを訪れた方が、少しでも生活を改善したり、気持ちを前向きにしたりする情報を得られたら幸いです。

望木 幸恵

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