★★★☆☆
妻の視点でモラハラ夫(?)との関わりをつづった漫画エッセイ。幼い子供の育児や、妻の仕事にからんで、夫にモヤモヤを抱いている。
ひとつひとつのエピソードには共感できるものがあったが、話の展開が急すぎて読後はすっきりできなかった。
レビュー
妻の視点でモラハラ夫(?)との関わりをつづった漫画エッセイです。作者はインスタグラムやブログでも漫画を公開していますが、完全な描き下ろしです。発売以来人気で、本屋で平積みされていたので読みました。
以降ネタバレあります。ネタバレを飛ばして「まとめ」にジャンプ。
第一子となる長男の出産後から、次男の出産後までを描いています。途中で夫との交際や結婚の回想シーンも挟みます。「モラハラ的な価値観を持って、典型的なモラっぽい言動をする夫だな」と思って読んでいたのですが、終盤で夫が妻の訴えに応じて改心して、ハッピーエンドで幕を下ろします。
物語としてはおもしろい展開ですが、モラハラ夫(?)が変わる辺りをもっと詳しく知りたかったです。作者も夫もお若い(高校時代の同級生、大卒後社会人3年目で妊娠・結婚)ので変わりやすかったのか? 本で描かれている以外にも、夫に対して働きかけはしなかったのか? 以降もずっと家族にとって良い状態をキープしているのか? そのような疑問が浮かびました。
あるいは、もしかしたら彼はそもそもモラ夫ではなかったのかも? この記事では、一応「モラハラ夫(?)」のようにハテナ付きで書きました。
イラストも(ストーリーと同様に)シンプルな印象を受けました。1ページに4行×2列の規則的なコマ割りと相まって、デザイン的にすっきりと洗練された感じがします。
さらっと読んで、共感を得るような用途におすすめです。
まとめ
妻の視点でモラハラ夫(?)と子供たちとの生活を綴った漫画エッセイ。
★★★☆☆ (ひとつひとつのエピソードはともかく、最後の急な展開にモニョった)
コメント