子供が臨床心理士のカウンセリングを受けた話(前編)

 この記事では、教育虐待を受けている子供(小学生 女子)が、民間のカウンセリングに通った体験をまとめています。なんと、加害者である毒父(私のモラ夫)がカウンセリングを探して予約しました。

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はじめに

 我が家は24時間365日すさんだ状態で、子供たちは疲弊。私には、モラ夫が子供にストレスを与えているようにしか、見えませんでした。モラ夫の子供への態度を一言で表すなら、小学生の娘を束縛、保育園児の息子には無関心

 特に娘のほうが影響が深刻でした。塾や習い事の送迎、たまの休みの外出、家での勉強や休憩まで、基本的にはモラ夫がコントロールして同伴・同席。娘は友達と遊ぶ約束もできなければ、母子でちょっとした息抜きをするのも無理。モラ夫の機嫌を損ねようものなら、最終的に娘に報いが返ってきます。娘は、モラ夫の意に反することは自主規制するようになっていました。

 一方、モラ夫の解釈では、子供の不調は、我々両親が喧嘩ばっかりしているせい、だとか。しかもモラ夫は悪くなくて「父親 (モラ夫)のやることなすことに口出ししてくる母親(私)がダメ!」なんですって。ヤツは「子供に夫婦喧嘩を見せるべきではない」なんていう正論で、自分を正当化しようとしていました。

 でも、モラ夫の「やることなすこと」が常軌を逸しているので、口を出さざるを得ないんですけど! モラ夫の気に入るようにすると、表面的に平穏なだけで、子供達も私も苦痛なんですけど!

 私自身にっちもさっちも行かなくなりましたが、子供の学校生活・保育園生活にもいよいよ影響が出始めました。もはや自力で我が家の状況を改善するのは無理だと悟り、私は勇気を出して地元の児童家庭支援センターに問い合わせます。児童家庭支援センターでは、モラ夫も同席の元、話し合いを続けていました(以下、相談体験)。

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カウンセリングのきっかけ

 児童家庭支援センターに通い始めてからだいぶ経ったある日のこと、小学生の娘の心理カウンセリングを予約した、とモラ夫が私に言ってきました。さらに、モラ夫と娘の二人きりでカウンセリングを受けてくる、と。

 はあ? おそらく皆さんの頭に浮かんだのと同じ疑問を、当時の私も抱きました。

  1. 児童家庭支援センターに通っているのに、何のために他の相談窓口に?
  2. なんでモラ夫と娘の二人? 私は?

 不信感をにじませながらモラ夫に尋ねると、以下の答えがそっけなく返ってきました。

  1. ちゃんとした資格(臨床心理士)を持つ専門家に話を聞きたい
  2. 母さん(私)は息子くんの世話があるから、二人で行く

 一見もっともらしいですが、分かりにくいモラ語から、人間の言葉に翻訳しますね。根底にあるモラ夫の狙いは、「娘の窮状を救うのは、父親である自分でいたい」。それには、母親(私)が同行している児童家庭支援センターでは無理。新たな相談先に父娘で出向いて、自分のシナリオに沿って話が展開していくようにしたい、といったところでしょう。

 児童家庭支援センターでは、話がだいぶ踏み込んだものになっていました。相談員の口調は穏やかで、おっしゃる内容も、私にしてみれば生ぬるいものでした。しかし、モラ夫は自分が責められているような感じがしたんでしょう。

 結局、モラ夫の「絶対に二人で行く」という主張と、私の「母親を排除するのはおかしい」という主張が対立したまま、話はうやむやに。

 そしてある日唐突に、モラ夫はいつもどおり娘を習い事に送っていくフリをして、カウンセリングに連れ出します。娘は向かう道すがら初めて自分がカウンセリングを受けることを知りました。私が知ったのは、娘が帰ってきた後です。以降、モラ夫は基本的に私に対しては秘密主義で、カウンセリングを進めていこうとします。

 続きは、以下の後編に続きます。

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この頃読んだ本

 子供の心をどうにか手当しようと、私はそうした内容を扱った本を探し回っていました。びっくりするほど見つからなかった! ようやく1冊だけ発掘できたのは訳書『DV・虐待にさらされた子どものトラウマを癒す――お母さんと支援者のためのガイド』(レビュー)です。タイトルからご推察のとおり、DV夫・モラハラ夫がいる女性(母親)に向けて、いかに子供をケアするかが書かれた本です。

 よろしかったら、リンクからレビュー(書評)をご覧ください。

DV・虐待にさらされた子どものトラウマを癒す――お母さんと支援者のためのガイド

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プロフィール

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 ある日、私は2人の子供を連れて、モラ夫から逃げて別居しました。私自身と子供を守るためです。

 私は年間100冊程度の本を読んでいます。好きなジャンルはファンタジーですが、多読しているのは実用書です。

 このサイトを訪れた方が、少しでも生活を改善したり、気持ちを前向きにしたりする情報を得られたら幸いです。

望木 幸恵

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