法務省資料『未成年期に父母の離婚を経験した子の養育に関する実態についての調査・分析業務報告書』のレビュー――別居後の子供の思いは?

おすすめポイント

★★★★★

親の別居・離婚にまつわる子供の思いが分かる。

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資料の位置づけ

 この報告書は、子供の頃に両親が離婚した人たちに、別居の直前から成人に至るまでの気持ちや生活について尋ねた結果をまとめたものです。20代・30代の男女250名ずつ、合計1000名が回答しています。

 法務省が今年(2021年)1月に調査を行い、3月に結果を公表しました。

 以下のページからダウンロードできます(pdfファイル)。

 質問項目を一部、紹介します。

  • 別居時の状況(別居時の年齢、別居前の家庭内の状況、別居することについての事前説明の有無、等)
  • 監護(どちらの親と住むか希望が通ったか、金銭面で生活状況の変化はあったか、等)
  • 面会交流(別居親とどのくらいの頻度で会ったか、面会交流についてどう感じていたか、等)
  • 親の再婚(親の再婚を経験したか、その時にどう感じたか、等)

 報告書の簡易版では、回答結果をグラフで羅列。かなり見やすい!

調査結果

 このサイトでは、関連の話題を別の記事で扱っています。それぞれの記事で、この報告書の調査結果を掲載していきます。順次対応を行い、ここに追記していきます。ぜひ、併せてご確認ください。

 上の記事では別居直後に、別居親と会いたいと思わなかった子供の割合が32.2%であったことを示しています。また、会いたくなかった理由も提示。「嫌いだった」がトップの38.8%

 上の記事では、親の離婚が自分にとってよかったか、よくなかったか、特になしかを子供たちが回答しています。「よくなかった」は23.3%で、「よかった」の32.0%や「特になし」の44.7%を下回る。

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感想

 ひと言でまとめると、親の別居・離婚にまつわる子供の思いは千差万別、ということが分かりました。

 子供のためには離婚しないほうがいい。別居親と交流するほうが子供は幸せ。――こうした画一的なものの見方、神話が当てはまらない子供も一定数います。

 裁判所の仲介を経て、ようやくモラハラ夫と離婚できた私としては、もっと早くにこの資料があれば、という気持ちになりました。離婚調停の場では「子供は別居した親に会いたいはず」という空気が流れています。私の担当の裁判官は、父子の面会交流に子供が前向きになるように母親が尽力すべき、という面会交流至上主義者でした。子供は父親が怖いんだよ!

 これは法務省が調査・公開した資料なので、離婚調停の関係者の方々にも届いているはず。

 なお、この資料の「はしがき」では、調査・分析の業務を受託した公益社団法人商事法務研究会の名で、以下のように回答者に感謝を伝えています。

私的な事項に関する多数の設問に丁寧に回答いただいた方々に,この場を借りて感謝申し上げる。

 私も現役のシングルマザーの一人として、子供の気持ちを知りたいと思っているので、こうした声が聞けたことはありがたかったです。

 離婚係争中の方や、シングル家庭の親御さんに、ご参考までにおすすめいたします。

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まとめ

要約

子供の頃に両親が離婚した人たちに、別居の直前から成人に至るまでの気持ちや生活について尋ねた結果をまとめたもの

評価(お役立ち度)

★★★★★ (この分野で、こんなに内容が豊富なアンケートは無かった)

基本情報

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プロフィール

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 ある日、私は2人の子供を連れて、モラ夫から逃げて別居しました。私自身と子供を守るためです。

 私は年間100冊程度の本を読んでいます。好きなジャンルはファンタジーですが、多読しているのは実用書です。

 このサイトを訪れた方が、少しでも生活を改善したり、気持ちを前向きにしたりする情報を得られたら幸いです。

望木 幸恵

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