配偶者間の暴力の実態が分かる。モラハラ・DVを誰かに(どこかに)相談したり、別居を検討したりする際に、判断の参考になる。
内閣府 男女共同参画局は平成11年度から3年ごとに、男女間の暴力に関するアンケート調査を行っています。最新の平成29年12月の調査結果は、以下からダウンロードできます。
この記事では調査書のレビューのほか、調査結果を一部紹介します。また別の記事でも、この調査書の結果を引用しています(後述)。
レビュー
この調査は無作為に選んだ全国の20歳以上の男女5,000人に対して、アンケート(15ページ)を実施しています。以下の5つの調査項目について計36問が用意されています。
- 配偶者等からの暴力に関する認知度
- 配偶者からの暴力の被害経験
- 交際相手からの暴力の被害経験
- 特定の相手からの執拗なつきまとい等の被害経験
- 無理やりに性交等をされた被害経験
1つ目の調査項目では、モラハラやDVは被害に気づきにくいと言われていることが、裏付けられています。
暴力を受けたと認識している人に対して、さらに深堀りする設問が2つ目の調査項目にあります。ただ暴力を受けていたとしても、そう認識していない人は回答をスルーしているかもしれません。ここでは、被害経験の有無や、被害を受けたあとにどこかに相談したか、別れたか、といった設問があります。


個々の家庭のDVの実態は掴みにくいと言われていますが、初めてこの調査書を見たときには「統計としては、こんな詳しいものがあるんだ!」と思いました。
「みんな、どうしているのか?」という疑問に答えが得られました。
グラフが多用されていて読みやすいです。ご興味のある方、判断材料を得たい方はぜひご一読ください。
調査結果(一部)
夫婦間で暴力と認識される行為
夫婦の間で行われた場合、暴力だと思うかどうかを尋ねた結果を掲載します。
女性


男性


まとめ
- タイトル:男女間における暴力に関する調査報告書(平成29年度調査)
- 公表元:内閣府 男女共同参画局
- 公表日:2018年3月(平成30年)
- 入手方法:ダウンロード(http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/chousa/h29_boryoku_cyousa.html)
夫婦間や交際相手からの暴力の実態を調査。被害状況や、被害を受けたときの行動が明らかに。
★★★★★ (実態が分かった。多数派の行動を取ったわけではないが、判断する際に参考になった)
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