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親子双方の「自己肯定感」を上げるための実践の書。
小学生の子供を中心に、幼児や中学生でも実践可能。
レビュー
この本(ムック)のメインの特集は「親子でチャレンジ 自己肯定感アップ PROJECT」です。子供の自己肯定感を上げるのではなく、親子で取り組んで親子双方の自己肯定感を上げます。
実践方法を端的に言うと、親も子も、日々できたこと(小さいことでOK)を付録の『親子できたこと手帳』に記入していきます。左ページには子供ができたことを子供が書き、右ページには親ができたことを親が書きます。ムックの誌面は、この手法を開発した永谷研一さんと、タレントのくわばたりえさんの対話形式で進んでいきます。くわばたさんが実際にお子様と取り組んだ結果を持ち込んでいて、極めて具体的で分かりやすかったです。
永谷さんは、親子で取り組む理由を次のように述べています。
自己肯定感は親子セットではぐくむものなのです。よく「親自身の自己肯定感が低いので、せめて子どもだけでも高くしたい」というお話を聞くのですが、それは難しいですね。というのも、親の自己肯定感の低さが子どもに影響を与えることは科学的にも証明されているんですよ。
なお、このムックには他の専門家も登場しますし、上述の特集のみならず、読み物としておもしろい記事が満載です。たとえば、男の子と女の子、長子と間の子と末っ子という子供の属性の違いによる議論がなされています。また思春期特有の言動にも触れられています。
元は雑誌に掲載された記事なので、挿絵や写真が満載で読みやすいです。自分と子供の自己肯定感が気になる方はぜひご覧ください。
できたことノート
ここで紹介されている手法は、永谷さんが『できたことノート』という本で発表したものを、子供向けにカスタマイズしたものです。
このムックは今年(2020年)発売されましたが、私はその前から『できたことノート』(2016年発行)の愛読者&実践者です。著者のメルマガも購読しています。

モラ夫と同居中に、小学生の娘が取り組んでいた時期があります。モラ夫(娘にとっては父親)の言葉で打ちひしがれている娘の自己肯定感を上げる方法を探して、『できたことノート』にたどり着きました。
当時は『親子できたこと手帳』は無かったので、私がサポートする形で『できたこと手帳』を使っていました。
このサイトでは『できたことノート』や『できたこと手帳』のレビューも行っています。表のリンクをタップ・クリックしてご確認ください(名前がややこしいのだけが難点です)。
本 |
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![]() 2016年発行。自分の「できたこと」を見つける [Amazon |
![]() 2020年発行。親子双方の自己肯定感UP。付録に「親子できたこと手帳」 [Amazon |
![]() 2021年12月発行。親子2人で自分と相手の「できたこと」を見つける [Amazon |
手帳 |
![]() 2017年発行。書き込み式 [Amazon |
![]() 見開きで親と子の2人分の書き込み欄がある [Amazon |
まとめ
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親子双方の「自己肯定感」を上げるための実践の書。その他に、自己肯定感についての解説記事やコラムもある。
★★★★★ (小学生の子供を中心に、幼児や中学生でも実践可能)
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