弁護士事務所に行ってみた(モラハラ離婚)

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体験談

 私は女性センターの法律相談(相談体験)で会った弁護士に、離婚調停の代理人を依頼しました。念のため書いておくと、法律相談の際に頼んでも、弁護士は連絡先を教えてくれませんでした。仕方なしに私は弁護士の名前で検索をしてヒットした弁護士事務所に、新規のクライアントして問い合わせました。

 私は離婚を決意したときから、調停を起こすつもりでした。モラ夫と直接やり取りをするなんて、冷静・公平・安全を欠くものになることが目に見えていました。

 また、弁護士を雇うことも、ほぼ迷いなく決めました。モラ夫はめちゃくちゃ権威に弱いので、そのほうが心理的に調停で有利になれると思いました。また私が弁護士を立てたら、モラ夫も弁護士を依頼するのは間違いないので、無駄なやり取りを避けて時間短縮できることを期待していました。

 調停もさることながら、私は母のことが気になっていました。私と子供が家を出たことにモラ夫が気づいたら、まずは私に鬼電・鬼LINEをしてきそうです。ただ私はスマホ禁止のDVシェルター(体験談)に向かう計画だったので、絶対に私に連絡はつきません。そうなったときモラ夫が代わりに突撃をかますとしたら、私の母しかいません。

 結局、モラ夫は私の置き手紙にあった弁護士事務所に連絡をしまくりました。かなりご迷惑をかけたようで、「モラ夫さんがしつこいのですが」というメールが届いていました(シェルターを出た後に確認)。弁護士といえども、シェルターにいる私とは連絡が取れませんでした。モラ夫の「○○は持って出たのか?」のような簡単な問いにも答えることができず、さりとて理由を言うこともできず、火に油を注ぐ結果になったようです。

 このような形で、まずは母と私の防波堤になるところから、弁護士の対応は始まりました。

 その後は、メールや会議(コロナ後はオンライン)で書類を整えたり作戦会議をしたりしてから、離婚調停・裁判に臨むことを繰り返しています。回数を踏んでくると、事前の打ち合わせも簡素になっていきました。

 私がお世話になった弁護士事務所には、相談という実務に則したシンプルな机と椅子が置かれていました。企業法務を守備範囲とする弁護士事務所のような、豪華なソファや壁一面に並べられた本棚はありませんでした。また、鍵付きのドアが複数ある造りになっていて、防犯や個人情報保護を意識している気配が感じられました。

 最後に弁護士に依頼して良かったこと・悪かったことを挙げて、この体験談を終わりにします。

  • 良かったこと
    • 親権・財産分与などややこしいことで、法的な基準や、実際の相場観の最新情報が分かった
    • 「代理人」の名前のとおり、モラ夫との距離が一段階離れたので、精神面での安定が得られた
    • 調停委員の謎発言を正してくれた。同じことを素人の私が言うよりも、専門家が言うほうが効果的だった
  • 悪かったこと
    • お金がかかった
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この頃に役立った本

Kindleで読む

 離婚調停が迫ってくると、何を着て行けばいいのか、どうやって話したらいいのか、細々としたことが気になってきました。話し方については、ある弁護士事務所のWebサイトを見て、その事務所の弁護士ご本人がKindle(Amazonの電子)の本を出していることを知っていました。それが『離婚調停は話し方で変わる――弁護士が離婚調停の伝わる話し方5つのステップを大公開』(レビュー)です。

 この本には、弁護士を依頼せずに調停に臨む方に向けて、調停委員が基づく考えや、それに働きかける話し方が書かれています。しかし弁護士を依頼していれば、調停で本人が一言も話さなくていい、というわけではありません。実際に、私には役立つ情報でした。

 惜しいことに電子書籍版だけで、紙の本はありません。ただKindleのリーダーが無くても、PC・スマホにアプリを導入すれば読むことができます。離婚調停に臨む方におすすめいたします。

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プロフィール

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 ある日、私は2人の子供を連れて、モラ夫から逃げて別居しました。私自身と子供を守るためです。

 私は年間100冊程度の本を読んでいます。好きなジャンルはファンタジーですが、多読しているのは実用書です。

 このサイトを訪れた方が、少しでも生活を改善したり、気持ちを前向きにしたりする情報を得られたら幸いです。

望木 幸恵

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