母親として、子供の小学校(公立)のスクールカウンセラーに相談に行った体験談です。モラハラ夫の子供や私に対する仕打ちに困り果てていました。そんな家庭の困りごとにも、スクールカウンセラーは対応してくれました。
体験談
私が初めて小学校のカウンセリングルームで訪いを入れたときには、行政の支援を得てDVシェルター(体験談)経由で、子供の転校を伴う場所で別居することに決めていました。こんなふうに転校する場合、本来は当事者から学校に伝える必要はなく、行政が良きに計らってくれます。
それでも私が小学校を訪れたのは、子供の学校生活が家庭の問題の影響を受けている様子であること、また転校前後の細々としたことが気になったためです。当時お世話になっていた児童家庭支援センター(体験談)の相談員から、そうであれば担任の先生ではなくスクールカウンセラーに連絡してみては、と提案されました。
ちなみに地域の児童家庭支援センターと小学校には連携する仕組みがあり、相談員とスクールカウンセラーは顔馴染だったもよう。しかし相談員は個人情報保護の観点から、私に自分で予約を取るように告げました。私は学校から配布されたプリントを見て、自分でスクールカウンセラーに電話をしました。
相談してみて、スクールカウンセラーの支援活動について誤解していたことに気づきました。
いじめや不登校など学校生活に関わる問題にのみ対応している
虐待や貧困など、家庭の問題も扱う(他の機関と連携することもある)
担任の先生や副校長先生に、すぐに連絡がいく
守秘義務がある(相談者の了解や依頼があれば連携)
そして、担任の先生ではなくスクールカウンセラーに相談してよかったと思いました。我が家のようなややこしいケースは、きっと担任の先生の守備範囲を越えていました。また私の問題として、担任の先生が私には話をしにくいタイプの方でして……。スクールカウンセラーは元々のパーソナリティに加えて訓練もされているので、とっても話しやすかったです。
結局、転校の予定もあったので、子供については様子を見て頂くだけで、母親の私が今後に向けてのアドバイスを受けました。このときいくつかのWebサイトや本といった情報源を教えてくださって、転校後もありがたく参照しています。
ちなみに2人の子供のうち下の子は保育園に通っていました。保育園関係は、モラ夫は常日頃からノータッチだったので(送り迎えも一切なし)手続きは楽勝でした。特にベテランの先生方は我が家のようなケースに慣れているようで、安心感がありました。
もしも家庭の問題で悩んでいる方(親でも子供でも)がいらっしゃったら、スクールカウンセラーも相談先の選択肢としてあります。私個人の体験だけではなく、『子どものトラウマがよくわかる本(健康ライブラリー イラスト版)』(レビュー)にも、その旨、書かれています。このことをお伝えしたく、この記事を書きました。
この頃に役立った本
スクールカウンセラーに紹介してもらった本の中に、子供(女子)向けのものがありました。それが『12歳までに知っておきたい女の子の心と体ノート』です。メインのトピックは初潮ですが、その他の「心」の悩みにも「体」の変化にも広範にアプローチしています。
当時、娘が悩んでいた友達関係について、一定のヒントが載っていました。また私が良いと思ったのは、虐待に触れている点です(多くのページが割かれているわけでない)。親に罵られたり叩かれたりすることが普通ではない、と知ってほしかったので。もっとも一般には子供が生理を迎えるに当たって購入するパターンが多いようです。
カラーで、漫画や挿絵がふんだんに用いられており、子供が読みやすくなっています。我が娘も折に触れて読んでいます。年頃の娘さんがいらっしゃる方におすすめいたします。
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