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元気になる方法を38個掲載。すべてに科学的な裏付けがあり、簡単に実践できる。
その時々の自分のシチュエーションに合った方法が必ず見つかる。
レビュー
この本では元気になる方法を38通り掲載しています。しかも、そのどれにも科学的根拠があり、実践するのはカンタン!
著者はこの本の位置づけについて、次のように述べています。
人間にとって、どんなことがストレスの原因であり、どうすればストレスのストレスの被害をおさえることができるのか? どうすれば、元気に過ごすことができるのか? それが、科学的に、理論的に明らかになってきています。
そこで生まれたのがこの本です。本書では、毎日を元気にしてくれる科学的なノウハウを全38項目で紹介してまいります。
特に特徴的なのは、次の2点。
- 2017年現在、世界の科学論文などで紹介されている科学的根拠(エビデンス)のあるノウハウだけを集めました
- 誰でも、どんな環境でも実践できる簡単なものを集めました
なお、めっちゃハイテンションでイケイケで、なんなら暑苦しいほどポジティブになることだけが「元気」なわけではありません。マイナスの気持ちをフラットな状態に引き上げるのも「元気」になること。そのためのノウハウも多数掲載されていました。
合計で38個の元気ノウハウは以下の6つに分類されています。
- まず習慣にしてみてほしい元気のスイッチ5つ
- パフォーマンスとテンションを高める習慣
- 元気を出すために「やってはいけない!」習慣
- 心を平静に整えてくれる習慣
- 最高のスタートを切るために朝一番に試したい習慣
- 幸福感を高めてくれる習慣
そしてノウハウごとに話が完結。自分に合ったものを選んで実践できます。
自分にぴったりの元気ノウハウにたどり着くためのツールとして、目次がすばらしい! セクションのタイトルに続いて、元気が出るアクションと依拠する科学研究が併せて記されています。
ご参考までに、私が置かれていたシチュエーションと、頼ったノウハウをセットでご紹介します。以降の元気ノウハウの記述は、目次からそっくり引用したものです。
【その1】モラハラ夫と同居中、ヤツと接すると陰鬱な気持ちになる頻度がどんどん高まっていった。しかし毎度、けむに巻かれたような気分ですっきりしない。
27 「漠然とした不安」が消えない時は
心のざわつきやモヤモヤは、「不安の原因」を特定し、「やるべきこと」を明確にすることでおさまる
――ヒューストン大学ラッドらの研究
【その2】話はとぶが、現在はモラハラ夫とは離婚が成立。ワンオペ育児もワンオペ家事もやらねばならぬ。コロナ禍で、在宅での仕事も上乗せ。しかし、どうにもやる気が出ないときが……。
01 身体が先で、そのあとに脳は考える
各界の一流たちが実践している「やる気スイッチ」の入れ方、それは「とにかくやり始める」こと
――リベット他、最新の科学の結論
この本の素晴らしいところは、参照性の良さにあります(色々な意味で)。前述の目次の構成もそのひとつ。充実した目次って、いいですよね~。
また、38個ものノウハウが分類されてひとまとめになっている点。各種のノウハウが、さまざま本やWebサイトで取り上げられています。有名どころのノウハウもありますが、この本の網羅性は随一です。
さらにノウハウごとにそれを裏付ける研究を挙げているだけでなく、巻末の参考文献には論文や書籍がびっしりと。私は参考文献から次に読む本を探したりするので、参考文献が充実しているのもいいな~、と思います。
元気になりたい方は、ぜひ目次から目を通してください。
まとめ
元気になる方法を38通り掲載。そのどれにも科学的根拠があり、カンタンに実践できる。
★★★★★ (その時々の自分に合った方法が必ず見つかる)
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