★★★★☆
3~10歳の子供を持つ母親に向けた性教育の本。軽妙な筆致で、こっぱずかしいことを明るく学べる。
レビュー
本の内容や著者について
これは、 3~10歳の子供を持つ母親に語りかける、家庭での性教育についての本です。我が子への性教育なんて、難しそうな、こっぱずかしそうなイメージしかありませんでしたが、この本は軽妙な筆致なので、明るく楽しく学べました。
著者の肩書からして「とにかく明るい性教育“パンツの教室”協会」代表理事ですから。著者はれっきとした(?)看護師でもあり、性教育アドバイザーも名乗られており、本の内容自体には実がありました。
外観としては、黒とピンクの二色刷りで、さらに現代風な絵柄で挿絵もたっぷり。全般的に読みやすい仕上がりになっています。
目次は次のとおり。
- はじめに
- PART 1 性教育はメリットしかない!
- PART 2 性教育は3~10歳で行うべし!
- PART 3 その質問は突然に、しかも案外早く!
- PART 4 いざ性教育! まぁまぁ焦らずその前に…
- PART 5 実践! 性教育
- PART 6 お母さんから我が子へ、命の授業
- PART 7 こんな時こそ! 性教育
- おわりに
内容に少々触れると「性教育にはメリットしかない!」として、そのメリットを3つ挙げています(以下)。
1.自己肯定感が高まり、自分も人も愛せる人間になる
2.性犯罪の被害者・加害者にならない
3.低年齢の性体験、妊娠・中絶のリスクを回避できる
感想等
ユーモアあふれる書きっぷりで、楽しく読めました。
子供と会話する際のサンプルとして、あっけらかんとした雰囲気に持っていけそうな例が多かったのは良かったです。ウチの息子にハマりそうだと思いました。
一方で「思春期では手遅れ」のような刺激的な見出しもあって、ドキっとしました。我が家の場合、上の子(女子)の性教育適齢期は逃してしまったので。真意としては、素直に話を聞ける3~10歳くらいが適齢期、ということなのでしょうが。
また「お父さんには期待するべからず」という見出しもありました。この点は、多くの性教育の本とは、立場が異なると思います。まあ、私のようなシングルマザーや元モラハラ夫持ちとしては、そもそもお父さんに期待できないのですが。
多少引っかかりを感じつつも、一気に楽しく読めました。子供の性教育についてお考えのお母さんにお勧めいたします。
なお、性教育の本の一覧表を公開しています(以下)。よろしかったら併せてご確認ください。
まとめ
家庭での性教育の本。3~10歳の子供を持つ母親に語りかける
★★★★☆
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