本『完訳 7つの習慣――人格主義の回復』のレビュー

おすすめポイント

★★★★★ 世界的大ベストセラー

1989年の出版(原著)以来30年以上売れ続ける世界的大ベストセラー。自分の人格全体・人生全体を俯瞰する。

モラハラ被害なんて人生の一部でしかない、と思えた。

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レビュー

 このサイトではモラハラやDVを扱っているので、モラハラ関係者・DV関係者を念頭にこの記事を書きます。

 モラハラを受け続けると自分のやりたいことが分からなくなる、などと言われています。この本にはそれを打破するどころか、さらに自分の人格全体・人生全体まで俯瞰させるパワーがあります

 この本では7つの習慣を順に取り上げていきます。最初の3つが自分の内面に関するもので「私的成功の習慣」に据えられています。この位置づけについて述べた部分を本から引用します。「自信」「価値観」など、DVやモラハラで失われがちなものが見て取れます。

 第1、第2、第3の習慣(私的成功の習慣)に対して「変化の扉」を開くことによって、あなたの自信は目に見えて増すだろう。自分自身を深く知り、自分の本質、内面の奥深くにある価値観、自分にしかできない貢献にはっきりと気づくだろう。自分の価値観に従って生活すれば、あるべき自分を意識し、誠実、自制心、内面から導かれる感覚を得て、充実し平安な気持ちに満たされる。他者の意見や他者との比較からではなく、自分の内面から自分自身を定義できる。正しいか間違っているかは他者が決めるのではなく、自分で判断できるようになるのである。

 本で分類している7つの習慣とは、具体的は次のとおり。

  • 私的成功
    • 第1の習慣 主体的である
    • 第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
    • 第3の習慣 最優先事項を優先する
  • 公的成功
    • 第4の習慣 Win-Winを考える
    • 第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
    • 第6の習慣 シナジーを創り出す
    • 第7の習慣 刃を研ぐ

 この本には数多あまたのエピソードが登場しますが、アフター・モラの私の心に響いたエピソード第1位は、オーストリア出身の心理学者兼精神科医ヴィクトール・フランクルのものです。彼はユダヤ人でもあり、第二次世界大戦中にナチスドイツの強制収容所に送られます。妹以外の家族全員が亡くなり、自身も拷問を受けました。

 語弊があるかもしれませんが、これを読んで「私が受けていたモラは、まだ大したことない?」と思えました。

 以下該当部分を引用します。太字化は原文に沿ったものです。

 ある日のこと、フランクルは裸にされ、小さな独房に入れられた。ここで彼は、ナチスの兵士たちも決して奪うことのできない自由、後に「人間の最後の自由」と自ら名づける自由を発見する。たしかに収容所の看守たちはフランクルが身を置く環境を支配し、彼の身体をどうにでもできた。しかしフランクル自身は、どのような目にあっても、自分の状況を観察者として見ることができたのだ。彼のアイデンティティは少しも傷ついていなかった。何が起ころうとも、それが自分に与える影響を自分自身の中で選択することができたのだ。自分の身に起こること、すなわち受ける刺激と、それに対する反応との間には、反応を選択する自由もしくは能力があった。

 たいていのオンライン書店や本屋でビジネス書に分類されていますが、ビジネスの分野にのみ押しとどめておくのはもったいない! 人生には家庭も含まれるので、この本には家庭生活におけるエピソードや教訓もふんだんに登場します。

私

 私が『7つの習慣』(の旧訳版)を初めて手に取ったのは、モラ夫に出会う前の20代の頃です。読んでいる間中、目が覚めるような衝撃を受けっぱなしでした。その後も折に触れて一部あるいは全部を読み返していました。ただ大作ですし格調が高すぎて、モラハラ攻撃に囚われていた頃に、ページを繰ることはありませんでした。

 別居を果たした後、身辺が落ち着いてから、おそらく数年ぶりに改めて読んでみると、初読のような衝撃! もちろん忘れていた内容もありますが、人生最凶のトラブルを経たからこそ、人生訓への理解力が得られたのだと思っています。

 これは実践の書なので、お読みになる際は、手帳やメモのご用意を。

『7つの習慣』関連のさまざまな出版物

 超人気書籍だけあって、Amazon Kindle版、楽天Kobo版とも用意されています(電子書籍)。紙の書籍も装丁や訳が違うものが複数あります。

 また『7つの習慣』のコンセプトを分かりやすく伝えるために、漫画化したものや、10代向けにカスタマイズした単行本も出版されています。解説書の類もあります。

 以下の表では一部をご紹介します。

タイトル 表紙
完訳 7つの習慣――人格主義の回復


2013年発行。スティーブン・R・コヴィー 著

[Amazon] [楽天] [レビュー]

単行本

普及版


30周年記念版
7つの習慣――成功には原則があった!

スティーブン・R・コヴィー 著。旧訳版

[Amazon]
7つの習慣ファミリー――かけがえのない家族文化をつくる


2015年発行。スティーブン・R・コヴィー 著

[Amazon] [楽天]
7つの習慣ティーンズ


2014年発行。ショーン・コヴィー 著

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7つの習慣 入門手帳 2021

フランクリン・プランナー・ジャパン監修

[Amazon] [楽天]
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まとめ

要約

誠実、勇気、正義、勤勉、節制など、人間の内面にある人格的なことを成功の条件とする「人格主義」を提唱。これを成功に導くための7つの習慣を伝授。

評価(お役立ち度)

★★★★★ (座右の書)

基本情報
  • タイトル:完訳 7つの習慣――人格主義の回復
      [Amazon] [楽天] [レビュー]
  • 著者:スティーブン・R・コヴィー
  • 訳者:フランクリン・コヴィー・ジャパン
  • 出版社:キングベアー出版
  • 発行日:2013年8月30日

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プロフィール

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 ある日、私は2人の子供を連れて、モラ夫から逃げて別居しました。私自身と子供を守るためです。

 私は年間100冊程度の本を読んでいます。好きなジャンルはファンタジーですが、多読しているのは実用書です。

 このサイトを訪れた方が、少しでも生活を改善したり、気持ちを前向きにしたりする情報を得られたら幸いです。

望木 幸恵

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