★★★★★ ベストセラー
充実した幸せな人生を送るための原則を説いた名著『7つの習慣』。
その極意を完全に再現! しかも分かりやすい!
レビュー
本のあらすじ・位置づけ

充実した幸せな人生を送るための原則を説いた、世界的名著『7つの習慣』から派生した本です。『7つの習慣』(レビュー)の要約に加えて、図表や成長物語が盛り込まれています。
『7つの習慣』は1989年の出版以来、世界中の人々が内容を実践し結果を残してきました。自己啓発書に分類され、特にビジネスパーソンに大うけ。厚みのある本の中に、細かい文字がびっしりと並んで、なかなかの読み応えです。
その折り紙付きの内容を、学生にも理解できるように説いているのが、こちらの『13歳から分かる! 7つの習慣』。分かりやすい事例、文章を補完するイラスト、フルカラーで強弱をつけたレイアウトと、読みやすさに配慮していることが一目瞭然です。また140ページほどと、コンパクトにまとまっています。
ただし、内容は棄損されることなく、重要なエッセンス、キーワードが凝縮されています。構成はオリジナルの『7つの習慣』に準じた、以下のとおり。
- はじめに
- プロローグ パラダイムシフトとインサイド・アウト
- 第1の習慣 主体的である
- 第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
- 第3の習慣 最優先事項を優先する
- 第4の習慣 Win-Winを考える
- 第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
- 第6の習慣 シナジーを創り出す
- 第7の習慣 刃を研ぐ
- 覚えておきたい!『7つの習慣』キーワード集
- おわりに
本の選定理由
オリジナルの『7つの習慣』から派生した本や漫画は数多くありますが、今回とりあげた『13歳から分かる! 7つの習慣』がピカイチだと思い、レビューを書きました。
私は幾度となくオリジナルの書籍に目を通したあとに、派生した本を読んできました。焦点がぼやけているような、『7つの習慣』のある一面しか取り上げていないような、ちょっと残念な感じがするものも……。
この『13歳から分かる! 7つの習慣』が、『7つの習慣』のエッセンスをもっとも的確に抽出していると思います。
また本の末尾の「キーワード集」のおかげで参照性も抜群。ここには大切な用語・概念がまとまっており、また当該キーワードを取り上げたページ数が併記されています。
私が内容を再確認するため、そして子供たちに読んでほしいため、我が家で1冊買いました。
感想等
そもそも私がこのブログを運営している背景には、かつてモラハラ夫と2人の子供(当時、小学生と幼稚園児)と暮らしていた頃の苦々しい経験があります。あの頃の私が知っていれば、と思う情報に、別居済み・離婚済みの今となって出会うんですよ。それをせっせと記事にしています。
今回取り上げた本から、モラハラ夫との同居当時の私に言ってやりたい。第4の習慣「Win-Winを考える」を読め、と。
ここでは、目指すべきは自分も相手も勝つ「Win-Win」という考え方だと説いています。過去の私は「私さえ我慢すれば」と目の前の修羅場を切り上げることばかりを考えていましたが、それって自分は負けて相手は勝つ「Lose-Win」の関係なんですよね……。双方が勝つにはどうしたらいいか、この本は端的に教えてくれました。
相手のWinをかなえるには、相手を思いやる気持ちが不可欠です。そして、自分のWinをかなえるのに必要なのが、自分の気持ちや信念をハッキリと伝える「勇気」なのです。
勇気――良い言葉ですね。波風を立てないことを目指して不満なり要求なりを内に秘めるのではなく、とりあえず私が自分の意向を口にすべきでしたね。
いや、しかし、こちらが勇気を出して伝えたとて、相手はモラハラ野郎。こっちのWinなんて考えてくれるはずがありません。Win-Winの関係が結べないときの選択肢も、この本は提示しています。
どうしてもWin-Winがうまくいかない場合は、No Deal、つまり「見送る」という形を選ぶ道もあります。
この「見送る(No Deal)」の部分、私のケースでは「離婚」だろうって解釈しました。
非常に示唆に富んでいて、それぞれの立場での解釈が成り立つ優れモノの「幸せになる方法」が分かります。この本は13歳の子供だけでなく、幅広い年齢層の方におすすめです。
上の本の元になった『7つの習慣』のレビューも、よろしかったご確認ください。
まとめ
充実した幸せな人生を送るための原則を説いた名著『7つの習慣』を13歳でも分かるように解説した本。『7つの習慣』の要約に加えて、図表や成長物語が盛り込まれている。
★★★★★ (座右の書)
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