本『モヤモヤしている女の子のための読書案内 (14歳の世渡り術)』のレビュー

おすすめポイント

★★★★★

女子中学生が抱きがちな44個の悩み別に、なんらかの助けになる本を2冊ずつ紹介。

他人に知られずに、問題に対処するためのヒントが得られる。

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レビュー

 女子中学生が抱きがちな44とおりのモヤモヤ別に、なんらかの助けになる本を2冊ずつ紹介。メインの「おすすめの本」の他、「もう1冊!」挙げています。難問に対する心の持ちようを学べる本が並びます。

 44個の悩みは、以下の5つのジャンルに分類。

  • I 自分にモヤモヤしたとき
  • II 友だちにモヤモヤしたとき
  • III 学校にモヤモヤしたとき
  • IV 親・大人にモヤモヤしたとき
  • V 勉強にモヤモヤしたとき

 このサイト(モラハラとかDVとか虐待とかを扱う)と関連が深いモヤモヤは第4章に集中しています。 たとえば「うまく言葉にできないけど母にムカムカする」「親がうざいので家を出たい」など。

 「選書にあたっては、現役女子中学生の意見を反映して、なるべく新しい本、笑える本を優先しました。本はとにかくいろいろある、ということも知ってほしくて、物語に偏らないようにしています」とのことです。お笑い芸人の最近の著作から、古典の翻訳本『夜と霧 新版』(レビュー。心理学者による、ナチスの強制収容所の体験の記録)なんかも含まれていて、選定のベースとなった書籍の幅広さを感じました。

 本のカバーには、著者からのメッセージとして、こんなことが書いてあります。

他人に打ち明けづらいモヤモヤを抱えているなら、周囲に知られることなく多様な価値観に触れられる「読書」がおすすめです。

 同感!

 私は「女の子」ではなく、結婚も離婚も経験したオバサン大人女子です。この本は、我が娘にどうかと思って、読み始めました。著者(女性)には娘さんがいらして、「あとがき」に書かれていたことに共感しました。

  • 世間の荒波を乗り越えるため、我が子にも本を読んでもらいたいと思っていたのですが、これがなかなか難しい
  • 漫画とアニメとゲームと動画をたっぷり浴びて目が肥えている今どきの10代のお眼鏡にかなう本を探すのは、容易ではありません

 取り上げている本の一部は、我が娘はすでに読破。『LIFE<ライフ> 人間が知らない生き方』なんかは積極的に読んでいました。同じように娘が興味を持って別の本も手に取ることを期待して、我が家の本棚にこの『~読書案内』を追加しました。思春期女子のみなさんにおすすめです

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「14歳の世渡り術」シリーズ

 河出書房新社の「14歳の世渡り術」シリーズには、89冊の本が含まれます(2021年3月現在)。悩める中学生向けの本をいくつかピックアップします。大人にも分かりやすい。

表紙
学校、行かなきゃいけないの?――これからの不登校ガイド

2021年発行

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モヤモヤしている女の子のための読書案内

2020年発行。44個の悩み別に、なんらかの助けになる本を2冊ずつ紹介

[Amazon] [楽天] [レビュー]
「死にたい」「消えたい」と思ったことがあるあなたへ

2020年発行。25人の著者がそれぞれメッセージを寄せる

[Amazon] [楽天] [レビュー]
世界一やさしい精神科の本

2011年発行

[Amazon] [楽天] [レビュー]

まとめ

要約

女子中学生が抱きがちな44個の悩み別に、なんらかの助けになる本を2冊ずつ紹介

評価(お役立ち度)

★★★★★ (娘にこの本を渡した。母親の私が読みたい本も見つかった)

基本情報
  • タイトル:モヤモヤしている女の子のための読書案内 (14歳の世渡り術)  [Amazon] [楽天] [レビュー]
  • 著者:堀越 英美(文筆家。早稲田大学第一文学部卒)
  • 出版社:河出書房新社
  • 発行日:2020年11月30日
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プロフィール

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 ある日、私は2人の子供を連れて、モラ夫から逃げて別居しました。私自身と子供を守るためです。

 私は年間100冊程度の本を読んでいます。好きなジャンルはファンタジーですが、多読しているのは実用書です。

 このサイトを訪れた方が、少しでも生活を改善したり、気持ちを前向きにしたりする情報を得られたら幸いです。

望木 幸恵

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