★★★★☆
質疑応答(Q&A)形式で合計で46個のモラハラ・離婚に関する質問に回答。被害者視点の質問で分かりやすい。
レビュー
タイトルにある通り、質疑応答(Q&A)形式で合計で46個のモラハラに関する質問に答えています。前半でモラハラの解説や、カウンセリングについての説明があり、後半で離婚について扱っています。質問ごとに数ページ、ときには10ページ超に渡って詳しい回答があります。
初めて日本で発行された、タイトルに「モラハラ」「モラル・ハラスメント」という単語が含まれる本は、『モラル・ハラスメント――人を傷つけずにはいられない』(1999年発行、マリー=フランス・イルゴイエンヌ著、レビュー)です。日本人の著者が日本語で書いたものに限ると、『モラル・ハラスメント――普通の結婚生活がわからなかった』(2005年発行、北風 めい著)という被害者による体験談が、おそらく最初です(私調べ)。この本は2冊目で(2007年発行)、弁護士やカウンセラーといった専門家が関わったものとしては初です。
10年以上前に発行されたので、後半の離婚の手続き・制度のほか、弁護士・調停委員・調査官などの法曹関係者の意識に関する記載内容には時代のギャップを感じます。被害者としても、モラハラという用語の広まりと共に、ライトな(?)モラでも気づきやすくなり、必ずしも離婚に直結するわけではない、とも思います。
ただ、モラハラの加害者や被害者の心理は今も昔も変わらないので、この分野の情報が被害者による質問形式で確認できる点が有用でした。
すでに絶版になっており、読むなら図書館で借りるか、古本を入手するかになります。
モラハラ被害者救済の先人への感謝を込めて、このレビュー記事をアップします。
まとめ
質疑応答(Q&A)形式で合計で46個のモラハラに関する質問に回答。前半でモラハラ、後半で離婚について取り上げる。
★★★★☆ (モラハラ関連の情報は役立つが、離婚関連のQ&Aは時代を感じる)
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