★★★★☆
モラハラ本っぽくない。
モラハラについて知らなくても、モラハラ彼氏との別れ方が分かる!
レビュー
本のあらすじ・構成等
チリちゃん(主人公、社会人になったばかりの女性)がマサキさん(モラハラ彼氏)とお付き合いをしているところから、別れて、新たな日常生活を送り始めるまでの漫画エッセイ。
フルカラーで、1ページ8コマのコマ割りです。
しょっぱなから、マサキさんの洗脳発言!
チリちゃんは もう少しさ 人に気配りできないと 嫌われるよ?
俺がいて よかったよね
チリちゃんが別れを切り出したときも、マサキさんはチリちゃんサゲ↓、自分アゲ↑発言。
好きになってくれる人とか 現れないから
誰なら そんなチリちゃんでも そばに いてくれたのか ちゃんと考えた方がいい
それでもチリちゃんは、自分の頭で考えて、マサキさんと別れて、新たな道を進みます。ハピエンです。
本の選定理由・感想等
タイトルにこそ「モラハラ」の文字がありますが、このマンガはモラハラ本っぽくありません。作中「モラハラ」「モラハラ」と連呼していないんです。その点が珍しくもあり、素晴らしくもあると思い、このレビュー記事を書くに至りました。
典型的なモラハラ エピソードの流れでは、だいたい以下のような3ステップを踏んでいます。
- 彼氏なり夫なりに、ひどいことをされている
- それはモラハラだと知った。気付いた
- モラハラについて学んで対処した
ちなみに、私自身もそうでした。(1)元夫の言動によって閉塞感しかない生活を送る中で、(2)あるときそれがモラハラだと気付いて、(3)本を読みまくったり、人に相談したり、別居したり。
でも、モラハラだと気付かなくてもモラハラに対処できることを、このマンガが教えてくれました。
チリちゃんはマサキさんに色々とストレスを感じていますが、そこで終わりにしません。「幸せ?」「大事にしてもらえないのは 私に原因があるから?」「私の恋愛って 人から祝福されるような恋愛ではないよね…」「自分のこと嫌いになってまで 一緒にいるべき相手だろうか?」などなど、自分の頭でよーく考えます。
読み味軽くサクっと読めるので、ぜひお手に取ってくださいね。
まとめ
社会人女性がモラハラ彼氏に疑問を感じ、別れて、新たな日常生活を送るまで
★★★★☆
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