★★★★☆
生活用品から人間関係・心の持ちようまで、著者が「やめてみた」ものについて、経緯や効果をマンガで紹介するエッセイ。
考え方が参考になる! 押しつけがましくない! 一気に読める!
レビュー
生活用品から人間関係、心の持ちようまで、著者が「やめてみた」ものについて、経緯や効果をマンガで綴っています。不用品を整理する、断捨離の本とは違います。
著者自身が日常生活の中でやめたものを紹介している、という体でストーリーが進行します。読者に同じものをやめるように勧めたりなんぞはしておらず、まったく押しつけがましくありません。事実、本の中には以下の記述があります。
やめてみたものは あくまでも私の生活には 必要なかったものであり もしかしたら 皆さんの生活には 必要不可欠なもの かもしれません
実際に「やめてみた」ものが何かより、著者がやめるに至った考え方が参考になります。テクニックではなく精神論の本です。著者は母親に葛藤を抱えていて、そのエピソードも少々登場。
最後に著者は次のように述べています(太字は私が強調)。
このところ「ダイエット」「片付け」そして「やめてみる」といった自分自身と向き合う内容の本を描いてきましたが その度にできることが増えたり 心が楽になったりと 私自身や生活そのものが変わってきて暮らしやすくなってきた気がします
私は別居が大きな契機になって、モラ夫を筆頭に、さまざまなモノをすっぱりやめました。持ち出せないもののほうが多いので、やめざるを得なかったというか……。
この本の著者がやめたものと、私がやめたものは、あまり似通ってはいません。しかし、暮らしやすくなったという点で大いに同意します。

モラ夫を「やめてみた」私にとっては、作中に登場する著者のご主人のステキセリフ(以下)がまぶしいかったです。
ごめんよ
実は僕も気づいていたんだけど つい面倒でほったらかしてたんだ~
手伝うよ! 手分けしよう
なお続巻、続々巻も発行されています。
副題のとおり、暮らし方や考え方がポジティブな方向に向かう一助となります。マンガでページ数も多くないので、さらっと読んでヒントが得られます。ぜひご一読を。
まとめ
生活用品から人間関係・心の持ちようまで、著者が「やめてみた」ものについて、経緯や効果をマンガで紹介するエッセー。
★★★★☆
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