本『習い事狂騒曲――正解のない時代の「習活」の心得』のレビュー

おすすめポイント

★★★★★

多種多様な習い事の実態を明らかにしながら、習い事との関わり方を提案する本。エリート教育を取り上げて、教育虐待にも触れている

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レビュー

 この本は、各種の習い事の実態を丹念な取材・調査で明らかにしています。習い事の種類としては、サッカー、野球、水泳、柔道、バレエ、ピアノ、英会話といったメジャーなものから、そろばん教室、ボーイスカウトのような伝統的なもの、プログラミング、ストリートダンスなど親世代が子供の頃には馴染みが薄かった習い事にまで及んでいます。

 子供が習い事を始める前に読むのがもっとも効果的ですが、途中で習い事に関する疑問点や、困りごと、悩みが生じたときにも役立ちます。著者はこの本の位置づけについて、「はじめに」で次のように述べています。

 そこで本書では、いま一度地に足を付けて、そもそも習い事は何のためにするのか、どうすればわが子に合った習い事経験ができるのかを考察する。どんな習い事を選ぶべきか、どうやって子供のやる気を持続させればいいか、やめどきをどう判断すればいいか……。習い事に関して親がやらなければいけない一連の活動、すなわち「習活しゅうかつ」の全体像を示す。

 一般の人々(?)に役立つ本ですが、なぜこのサイトで取り上げたかといえば、教育虐待について扱っているためです。

  • どんな習い事も、最初は「楽しければいい」ところから始まる
  • レベルが上がっていったとき、金銭的に、時間的に、体力的に、親の役割的に、どんな負担が増えるのかを知っておくに越したことはない

ということで、習い事の種類別に「エリート育成ピラミッド」の解説があります。

 その後、第4章で「受験エリート」より過酷な「習い事エリート」が登場します。子供自身が自分の意思でがんばっている例もあれば、「試合に負けると暴力を振るう親もいる」と題するセクションもあります。

 「狂騒曲」というタイトルが示すとおり、習い事の良い面だけでなく悪い面にも目を向けているのがこの本です。習い事への向き合い方に疑問や違和感を感じる方におすすめです

 なお教育虐待の解説記事は以下です。よろしかったらご参照ください。

まとめ

要約

多種多様な習い事の選び方や、教室の探し方、上達したときの進路などを解説。教育虐待にも触れる

評価(お役立ち度)

★★★★★ (習い事の教育虐待に関する本は少ない。この本で情報を得られた)

基本情報
  • タイトル:習い事狂騒曲――正解のない時代の「習活」の心得  [Amazon] [楽天] [レビュー]
  • 著者:おおた としまさ
  • 出版社:ポプラ社
  • 発行日:2017年3月8日

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プロフィール

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 ある日、私は2人の子供を連れて、モラ夫から逃げて別居しました。私自身と子供を守るためです。

 私は年間100冊程度の本を読んでいます。好きなジャンルはファンタジーですが、多読しているのは実用書です。

 このサイトを訪れた方が、少しでも生活を改善したり、気持ちを前向きにしたりする情報を得られたら幸いです。

望木 幸恵

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