本『家裁調査官の仕事がわかる本 改訂第4版(公務員の仕事シリーズ)』のレビュー

おすすめポイント

★★★★☆

離婚調停における重要人物「家庭裁判所調査官」の仕事の内容や、求められる「人としての有り様」が分かる。

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レビュー

 離婚調停では夫婦双方の言い分がだいたい対立するものですが、そんなときに登場して、正義がどこにあるのか調査するのが家裁調査官です。

私

私は離婚調停で子供の親権を争いました。家裁調査官が私、子供、モラ夫と個別に面談したほか、小学校・保育園・児相などにも足を運んで、結果を調査報告書にまとめました。

 この本は家裁調査官になりたい方(主に学生)に向けて、仕事内容の説明に続いて、求められる人材や勉強法を指南したものです。私は離婚調停で登場する家裁調査官について知りたく、この本を手に取りました。答えはすぐに得られました。

 家庭裁判所では、夫婦間・親子間のもめごとなど家庭に関する問題や、非行を犯した少年に関する問題を取り扱います。(略)

 家裁調査官(正式には「家庭裁判所調査官」といいます)は、このようなデリケートな問題を調査する国家公務員で、全国の家庭裁判所に配置されており、裁判官、裁判所書記官、裁判所事務官等とチームを組んで、事件の解決に当たります。

 裁判官の専門分野は法学ですが、家裁調査官は心理学や社会学の知見が求められます

 家裁調査官は(略)家庭内の紛争の解決や非行少年の更生を目指すため、心理学、社会学、教育学、社会福祉学などの専門的知識や技法を活用して、調査活動などを行うべく家庭裁判所に置かれています。

 「裁判所職員採用総合職試験(人間科学区分)」に合格すると「家裁調査官補」になります。そして2年間の研修を経て、「家裁調査官」になります。

 家裁調査官となるには、まず、家裁調査官補として採用された後、2年間の養成研修を受けるシステムになっています。養成研修は、裁判所職員総合研修所における合同研修と全国の大規模庁で行われる実務修習とを組み合わせて行われ、家裁調査官補は、実際の事件の調査事務を担当しながら、法律や行動科学に関する知識、調査をする際の基本となる面接技法、より深く人格特性を理解するための心理テスト技法などを習得します。この養成制度は、世界にも比類のない充実した内容を誇っています。こうして養成研修を修了すると、家裁調査官に任命され、全国各地の家庭裁判所で活躍するのです。

 私は離婚調停の途中で、調査官が人事異動のために別の方に変更になりました。当時は残念な気持ちになりましたが、この本を読んで大局的な見地から意義のあることだと知りました。

全国の人々に均質な司法サービスを提供するという観点を身に付けることや、転勤によって各地の風習やそこで暮らす人々と触れ合い、その地域独特の「絆の有り様」を学ぶことは、家裁調査官自身の成長にもつながるのです。

 この本には現役の家裁調査官が実名で登場して、経験した仕事の内容や仕事に向き合う姿勢について語ります。この辺りのエピソードは、私の方が対象読者の学生さんたちよりもずっと現実感を持って読むことができました(そのはず)。

 正義・真実を重視し、調査官自身の能力・人となりを高め続けることが求められる職業、ということが分かりました。

 離婚調停などで調査官調査に臨む方が、家裁調査官についての知識を得るのに最適な本です。ぜひご一読を。

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まとめ

要約

家裁調査官になりたい方(主に学生)に向けて、仕事内容の説明に続いて、求められる人材や勉強法を指南。

評価(お役立ち度)

★★★★☆ (家裁調査官の仕事の内容や向き合う姿勢が分かった)

基本情報
  • タイトル:家裁調査官の仕事がわかる本 改訂第4版(公務員の仕事シリーズ)
  • 編集:法学書院編集部
  • 出版社:法学書院
  • 発行日:2001年3月10日(初版)、2014年3月5日(改訂第4版)

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プロフィール

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 ある日、私は2人の子供を連れて、モラ夫から逃げて別居しました。私自身と子供を守るためです。

 私は年間100冊程度の本を読んでいます。好きなジャンルはファンタジーですが、多読しているのは実用書です。

 このサイトを訪れた方が、少しでも生活を改善したり、気持ちを前向きにしたりする情報を得られたら幸いです。

望木 幸恵

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