マンガ『新 みんなの防災ハンドブックーー4コマですぐわかる』のレビュー

おすすめポイント

★★★★★

マンガの分かりやすさと、文章・データによる情報量の多さを両立した、防災についての本。

手元に置いて、有事の際、元の生活を取り戻すときまで参照したい。

 東日本大震災から10年が経過しました。関連の報道を頻繁に目にします。心理的なストレスがありながらも被災者が辛い体験を語るとき、「今後のために」という思いを明かされています。私は本当に小さなことしかできませんが、その思いに応えて、せめて我が家の防災対策を進めます。

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レビュー

 分かりやすさと情報量の多さを両立した、防災についての本です。1ページの中でひとつの防災情報を4コママンガで端的に表現。さらに文章や挿絵も加えて、詳細な解説になっています。数値化されたデータも掲載。以下はその一例です。

収容避難所には住民全員が避難できません

阪神淡路大震災でもっとも多く収容したときでさえ住民の16%でした

諸島を含む東京都の収容人数は都民の約23%です

 扱っている災害の種類も幅広い。地震を中心に、火災、豪雨、竜巻、雷など。

 また災害発生前の備えから、発災時の身の守り方、被災直後の片付け、被災後しばらく経ってからの心のケアや各種の行政手続きまで、長い期間、役に立つ情報が盛りだくさんです。「流れ着いただれかの家具はどう処分?」のような、考えてもみなかった問題の回答もありました。

 著者の肩書は防災士 兼 イラストレーター。専門がふたつあるって素晴らしいですよね。

 2011年3月11日の東日本大震災の10日後からブログを始め、2014年に書籍化(旧版)。この記事で取り上げた新版は2019年に発行されました。新刊では放射能や津波に関する記述は縮小され、豪雨災害やトイレの記述は拡充されました。その他にも社会や行政の対応の変化に伴い、細々と情報がアップデートされています。ただしコロナ禍の前に発刊されたので、コロナ関連の話題はなし。


 私が「この本、いいな!」と思ったのは、メンタルケアに触れている点。「非常時の心の保ち方」というセクションでは、以下の記述がありました(太字は原文ママ)。

人が気を張っていられる時間は、3週間が限界といわれているため、そこを境に、急激に体調や精神が悪化する場合があります。3週間を過ぎたら、意識して休息をとりましょう。

 また自分自身だけでなく、子供のことも。

親の不安が子どもに伝わります

その子のわかるレベルで話をしてあげてください

最後に、抱きしめて安心させてあげてください

一緒にいるからだいじょうぶだよ

 こういう情報をあらかじめ知っているのと知らないのとでは、イザというときの私のオタオタ度合いが違うはず。シングルマザーの私としては、有事に私自身が子供の不安をあおらないようにしたいな、と思っているんです。

 著者は母親でもあり、赤ちゃん・子供関連の記述がそこかしこにあったのも良かったです。

 タイトルにある「ハンドブック」の名が表すとおり、手元において有事に見返したい1冊。記事執筆時点でKindle Unlimited(Amazonの電子書籍読み放題のサービス)対応なので、ご契約中の方はぜひ一度お目通しを。

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まとめ

要約

1ページの中でひとつの防災情報を4コママンガで表現。さらに文章や挿絵を用いて詳細な解説を加える。

評価(お役立ち度)

★★★★★ (分かりやすかった。情報が多かった)

基本情報
  • タイトル:新 みんなの防災ハンドブックーー4コマですぐわかる
  • 著者:草野 かおる
  • 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発行日:2019年2月21日

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プロフィール

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 ある日、私は2人の子供を連れて、モラ夫から逃げて別居しました。私自身と子供を守るためです。

 私は年間100冊程度の本を読んでいます。好きなジャンルはファンタジーですが、多読しているのは実用書です。

 このサイトを訪れた方が、少しでも生活を改善したり、気持ちを前向きにしたりする情報を得られたら幸いです。

望木 幸恵

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