本『Q・次の2つから生きたい人生を選びなさい――ハーバードの人生を変える授業II』のレビュー

おすすめポイント

★★★★★ ベストセラー

101個もの、人生の過ごし方に関する選択肢(2択)を提示。気付きを得られ、さらに行動へと結び付けられる。

最初の選択肢は「流れに身を任せて生きる」か「選択して生きる」か。

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レビュー

 この本の著者タル・ベン・シャハー氏は、ハーバード大学においてポジティブ心理学の分野で教鞭を執っていました。広い教室に鈴なりになった学生を相手に、熱狂的に進行する「幸せになるための授業」。1学期あたり1400人の学生(同大の学生の約2割に当たる)が殺到したそうです。授業の様子をテレビなどで目にしたことがあるかもしれません。

 前著には『ハーバードの人生を変える授業』(原題 Choose the Life You Want: The Mindful Way to Happiness)があります。世界各国でベストセラーになりました。

 この記事で取り上げた『Q・次の2つから生きたい人生を選びなさい――ハーバードの人生を変える授業II』は続き物ではなく、こちらの本を単独で読むこともできます。両書のいずれからも素晴らしいアドバイスを得られますが、私の好みとしてはこっちです(実践しやすかったから)。

 なお文庫版は改題され、タイトルとサブタイトルが入れ替わりました。つまり『ハーバードの人生を変える授業2――Q・次の2つから生きたい人生を選びなさい』です。


 前段が長くなりましたが、この本の中身について。101個もの、人生の過ごし方に関する選択肢(2択)が提示されています。私の乙女心「モラハラ被害者心」がときめいたものを、いくつかご紹介しましょう。

  • 001 選択して生きる or 流れに身を任せて生きる
  • 027 焦点を合わせ、考える or 考える努力を避ける
  • 037 価値観に根ざして生きる or 大切なものを見失う
  • 082 夢に向かって進む or 困難な状況にを上げる
  • 095 視点を変える or 行き詰まったままでいる

 気付きを得ないと、人生を変えることはできない。この本はまずは気付きを与えてくれます(①)。

 ただし、これは知識を得るための本ではなく、実践の書です。「はじめに」には、以下のような記述があります。

 この本は、何が正しいのかを「知る」ための本ではありません。
 正しいことを「する」ための本です。

 実際に、それぞれの選択肢に対して、取るべきアクションが紹介されています(②)。それは心がけだとか考え方だとか、精神面のことが大半です。

 でもそういうのって、本を読んだだけだと、鶏じゃなくても三歩歩いたら忘れちゃうんですよね……。大丈夫! この本にはアクションを定着させるためのアドバイスもあります(③)。「はじめに」から引用します。

  • 意識したい選択肢を書き写し、冷蔵庫やデスクなど目につくところに貼る
  • 意識したい選択肢を携帯電話やコンピュータの画面に表示させる
  • 紐か何かをブレスレットのように手首に巻いて、ブレスレットを見るたびに選択を思い出す ← 著者のお気に入りの方法

 101個の選択肢はそれぞれ独立しているので、目次から気になるものを選んで、読んだり実践したりすることも可能です。もっとも、エピソードなどを交えた文章自体がおもしろく、私は一気に読みました。その後、折に触れて本を開いて実践しています。

 ぜひ、お手元に1冊置いてください

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まとめ

要約

人生の過ごし方に関する選択肢(2択)を101個掲載。選択肢ごとに、取るべきアクションを提示。実践の書。

評価(お役立ち度)

★★★★★ (手元に紙の本を置いて、折々に参照している)

基本情報
  • タイトル:Qキュー・次の2つから生きたい人生を選びなさい――ハーバードの人生を変える授業II
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  • 著者:タル・ベン・シャハー
  • 訳者:成瀬 まゆみ
  • 出版社:大和書房
  • 発行日:2013年7月30日(単行本 初版)
この記事で取り上げたその他の書籍
  • ハーバードの人生を変える授業
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 ある日、私は2人の子供を連れて、モラ夫から逃げて別居しました。私自身と子供を守るためです。

 私は年間100冊程度の本を読んでいます。好きなジャンルはファンタジーですが、多読しているのは実用書です。

 このサイトを訪れた方が、少しでも生活を改善したり、気持ちを前向きにしたりする情報を得られたら幸いです。

望木 幸恵

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