本『傷つけられていませんか?――虐待的な関係を見直す(10代のセルフケア)』のレビュー

おすすめポイント

★★★★★

10代の若者に向けた、家族・友達・恋人の関係の中で行われる心理的虐待・身体的虐待・性的虐待に関する指南書。

DV(ドメスティック・バイオレンス)、虐待、いじめ、デートDV、ストーカーなどに悩む方へ。対処法が分かる。

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レビュー

 「10代のセルフケア」シリーズの中の1冊です。心理的虐待・身体的虐待・性的虐待の3つを取り上げて、その内容や影響を解説しています。家族・友達・恋人の関係の中で行われる虐待の内容や対処法を提示。実際のエピソードは少な目です。

 若者向けの本なので、分かりやすく丁寧に書かれています。また著者が米国のライターであるため、アメリカの統計情報(多数掲載)や相談先が載っていますが、適宜、日本の情報が付記されています。

 元モラ夫持ちのシングルマザーの私が気になったのは、友達や恋人との関わりであっても、家庭での虐待の影響を免れない点。

 「人を満足させなければいけない」と思うのは、虐待のある家で育ったことの影響のひとつである「共依存的な行動」なのだとおぼえておいてください。

「4ー友達との関係を見なおす」

 カウンセリングや自助グループ、地域やその他の組織からの援助、外部からの介入なしでは、家で虐待を受けてきた人は、虐待的な(またはその可能性のある)パートナーや友だちを選び、家庭で見たり経験した虐待のパターンをくり返す可能性が、とても高いのです。

「6―デートでの問題」

 私は子連れ別居の意思を固めた後に、この本を読んだのですが、その意思がより強固になりました。

 また子供のために読み始めたのですが、以前の自分にも当てはまる記述が結構あり、びっくり。

 自分が虐待されている、と認めることは大きな一歩です。そこから、適切な行動が始まるのです。

 これは難しいです。私は自分がモラ夫の攻撃を浴びているときは気づきもせず、モラ夫の矛先が子供に向いて初めて、ヤツがおかしいと目が覚めました。気づいてもなお、今でさえ、子供はともかく自分が被害者だと認めるのには抵抗感があります。

 また、恋人からの虐待(デートDV)を取り上げた章では、かつてのモラ夫(当時モラ彼)とのやり取りを思い出しました。

 子供向けの本ですが、モラ家庭において、子供への影響、あるいはご自身への影響を知りたい大人の方はぜひご一読を

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「10代のセルフケア」シリーズ

 この本は全10冊の「10代のセルフケア」シリーズのうちの1冊です。

表紙
なぜ自分を傷つけるの?――リストカット症候群

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デートレイプってなに?――知りあいからの性的暴力

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共依存かもしれない――他人やモノで自分を満たそうとする人たち

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もしかして妊娠――そこからの選択肢

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わたしの家族はどこかへん?――機能不全家族で育つ・暮らす

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傷つけられていませんか?――虐待的な関係を見直す

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PTSDってなに?――トラウマ体験後のケア

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がまんしないで、性的な不快感――セクハラと性別による差別

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眠れない、起きられない――子ども・若者にも広がる睡眠障害

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だいじょうぶ?体でアート――ピアス&タトゥーのリスク

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まとめ

要約

心理的虐待・身体的虐待・性的虐待の3つについて、家族・友達・恋人の関係の中で行われるものを取り上げて、その内容や対処法を提示。「虐待されて当然、なんて人はどこにもいない」

評価(お役立ち度)

★★★★★ (母親の立場で読み、子連れ別居の決意がより固くなった)

基本情報
  • タイトル:傷つけられていませんか?――虐待的な関係を見直す(10代のセルフケア)
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  • 著者:カーリーン・コブ(フリーライター・アメリカ)
  • 監訳者:水澤 都加佐、水澤 寧子
      HRI水澤都加佐カウンセリングオフィス
  • 出版社:大月書店
  • 発行日:2008年5月20日
  • ISBN-10:4272405462
  • ISBN-13:978-4272405466

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プロフィール

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 ある日、私は2人の子供を連れて、モラ夫から逃げて別居しました。私自身と子供を守るためです。

 私は年間100冊程度の本を読んでいます。好きなジャンルはファンタジーですが、多読しているのは実用書です。

 このサイトを訪れた方が、少しでも生活を改善したり、気持ちを前向きにしたりする情報を得られたら幸いです。

望木 幸恵

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