
「DV」と「虐待」って意味が違う?

明確な定義は無いようで……。
それでも、よく使われる用法があるから、「DV」と「虐待」という用語について、比較しながら紹介するね。
行政機関での用語の使われ方
家庭の中で振るわれる暴力のうち、
- 配偶者間のものは「DV」
- 親から未成年の子供に対するものは「(児童)虐待」
という用語がよく使われています。
まず政府の広報の仕方がそのようになっています。以下は、今年(2020年)の10月2日に開設されたばかりの、政府によるDV・児童虐待対策のキャンペーンサイトです。
上のサイトの中で、「DV」と「虐待」を図示しているページを見つけました。スクリーンショットを掲載します(スマホでアクセスしている方は下側に、PCの方は右側に、スクリーンショットが表示されます)。


つまり同じ人間が同じように手を上げたとしても、相手が配偶者ならDV、子供(18歳未満)なら虐待と称しています。
なおDVと虐待については、用語だけでなく、関連する法律も、対応する省庁も縦割りです。この点については、いずれ別の記事で取り上げます。
一般的な用語の使われ方
ここからは、ほぼ私の主観です。
上のような政府の広報のおかげか、特に新しく発行された書籍では、同様に用語を使い分けているケースをよく見かけます。これが10年以上前に発行された本だと、配偶者・子供の双方に「虐待」や「暴力」といった用語を採用していることも珍しくありません。
また本来の意味合いとしては「DV」も「虐待」も、もっと広義です。ネット上の言説でも、さまざまな含意のもと、これらの用語が使われています。誤用や、あいまいな用法なんかもあって、なおいっそう用語の意味が分かりにくく……。
「DV」はdomestic violence(ドメスティック・バイオレンス)の略で、直訳すれば家庭内の暴力といったところでしょう。夫婦間の暴力に限っているわけではなく、親子間DVのような言い方もあります。また同棲カップルや恋人同士など家族以外の親密な関係を含む場合も。あるいは特に未婚の若者に啓蒙・注意喚起する文脈で「デートDV」という用語を見かけます。
「虐待」という用語は攻撃が行われる関係を限定しておらず、DVよりもさらに広範な関係性を含みます。「児童虐待」のほか「高齢者虐待」「捕虜虐待」「動物虐待」など。
このサイトでは、DV・虐待・モラハラの本の書評(レビュー)を掲載しています。よろしかったら、以下から、本の一覧をご確認ください。
まとめ
- 家庭内で振るわれる暴力のうち、配偶者間の暴力を「DV」、親から子供(18歳未満)への暴力を「(児童)虐待」と言われることが多い(多くなってきた)
- 「DV」も「虐待」も、もっと広範な意味でも使われる
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