性欲を満たすために妻や子供に性暴力を振るう?

神話・誤解

妻への性的DVや子供への性的虐待は、性欲の矛先が向かったもの。

真実

支配欲・所有欲を満たすため。相手をコントロール、支配したいから。

 実父からの性暴力に見舞われた少女の報道に接しました。このような形で子供が辛く悲しい思いをするのは、避けねばならないと思います。情報がいくばくかでも助けになることを期待して、微力ながらこの記事を書きました。

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本の教え

 数々の本において、夫や父親が性的な衝動から、妻や子供に対して性的に不適切な行為を行うわけではないと述べられています。

 まずは『毒になる親――一生苦しむ子供』(レビューを読む)という本から取り上げます。この本のタイトルを元に「毒親」という造語が生まれました。

 本作中の「近親相姦に関する誤解」というセクションでは、七通りの誤解と真実が語られています。その4番目が以下です(太字は私が強調、以降同じ)。

(誤解4)性的に満たされない生活を送っている人間がそういうことをする。

(真実)加害者の多くは既婚者で通常の性生活を送っており、なかには浮気までするほど活発な者もいる。彼らが子供に対して性的な行為をする直接の理由は、自分の支配欲を満足させるため、または、子供しか与えることのできない「疑うことを知らない純粋な愛情」を求めてのことである。それが結果的に性的な満足を得たいという欲求に進むことはあっても、そもそもの動機がはじめから性欲であることはまれである。

 続いて『殴られる女たち――ドメスティック・バイオレンスの実態』(レビューを読む)を挙げます。この本では、夫から妻への身体的暴力を中心に性的暴力(や精神的暴力)についても取り上げています。

 この本から該当部分を抜粋します。夫婦間の性暴力であっても、親子間のものと同様に「支配」というキーワードが出てきます。

性的暴行はなによりもまず、相手を支配するための手段だ。欲望とはなんら関係なく、男にとっては単純に「おまえはおれのものだ」という主張を誇示するひとつの方法に過ぎない。

 次に『DVにさらされる子どもたち――加害者としての親が家族機能に及ぼす影響』(レビューを読む)から紹介します。

 この本では、子供および妻(パートナー)への加害について、一続きで扱っています。そしてやっぱり「支配」という単語は出てきます。

近親姦の加害者は一般に、子どもそのものに性的魅力を感じる割合がとくに高いとはいえず、むしろ権力や支配することに性的魅力を感じるといったほうがより正確であろう。DV加害者はパートナーに性的虐待をする割合が高いが、この特徴は彼らにも共通している。

 最後に、別居後にも続く性暴力について言及している一節を挙げます。『DV・虐待加害者の実体を知る――あなた自身の人生を取り戻すためのガイド』(レビューを読む)という本からの抜粋です。

 多くの研究によると、DV加害者による虐待は別れたあともかなりの期間続き、一緒にいたころよりもさらにエスカレートします。虐待の種類もレイプなどの性的虐待がとくに多く、これは「おまえはずっと俺のものだ。俺がいいと言うまでおまえのからだは俺のものだ」という加害者の所有欲を強烈に表す行動です。

 この本は、前掲の『DVにさらされる子どもたち』と同じ著者によるものです。著者のランディ・バンクロフト氏は、カウンセラーなどの仕事を通じてDV加害者(男性)と対峙してきました。その経験をもとに多数の本を著しています。

 相手をコントロールするため、支配欲・所有欲を満たすために、性的虐待をする――ここで挙げた4冊以外にも多数の本で、このような記述があったことをお伝えしておきます。

 ひとつでも多くのケースで、事前に察知して未然に防げることを願っています。

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まとめ

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プロフィール

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 ある日、私は2人の子供を連れて、モラ夫から逃げて別居しました。私自身と子供を守るためです。

 私は年間100冊程度の本を読んでいます。好きなジャンルはファンタジーですが、多読しているのは実用書です。

 このサイトを訪れた方が、少しでも生活を改善したり、気持ちを前向きにしたりする情報を得られたら幸いです。

望木 幸恵

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