娘と家裁に行ってきた!――調査官調査の体験談(その3)

 子供(未成年)がいる夫婦の離婚調停において、親権で揉めると、父母のどちらが子供の養育にふさわしいか調査が行われます。また面会交流の有無や頻度が争点になった場合も同様です。

 その調査官調査の体験談をいくつかの記事にまとめました(以下)。この記事は「その3」です。

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体験談

 小学校が長期休みに入るのを待って、私は長女(小学校 高学年)を連れて家庭裁判所に向かいました。下の子(長男)はまだ幼いために調査官との面談はありません。息子は保育園に預けました。

 元々住んでいた家から離れた場所に別居したため、モラハラ夫の自宅がある地域を管轄する家裁までは、かなりの距離があります。移動や昼食の時間も含めて、一日つぶれることになりました。


 娘には事前に、自分の希望・本心を調査官に伝えるように、言い含めておきました。以前、調査官が「裁判所は子供の味方(夫婦のどちらかの味方にも敵にもならない)」と言っていたので、その言葉をそのまま娘に伝言。娘は、自宅でいっしょに遊んでくれたあの調査官(体験談)が、自分の望みを叶えてくれるヒーローのように感じたみたいでした。

私

 私の立場としては、親権・監護権は絶対に譲れませんでした。一方、面会交流については

  • モラハラ父さん(私にとってはモラ夫)であっても子供自身が会いたいなら、会うのはしょうがない
  • 会えば子供がまたネガティブな気持ちにさせられるから、本当は会ってほしくない

と思っていました。

 ただ自分のこの希望・期待を娘には伝えませんでしたし、態度にも表れないように注意していました。

 娘は父親の顔色を見て、散々自分の発言や行動を変えてきました。ここで母親の顔色を見て、同じことを繰り返すのはかわいそうだと思ったからです。

 まあ、そういうと美しいですが、実際には勝算がありました。そのために、わざわざ娘に自分の期待を明かさずに済んだ、というか……。私の「勝算」は以下の二つです。

  • あんなやつと会いたい、ましてや暮らしたい、と娘が言うはずがない
  • 万が一言ったとしても、それが本心ではないことを示す根拠(別居前にお世話になっていた児童心理士の意見書)がある ← 後日体験談を掲載予定です

 家庭裁判所に到着してまず向かったのは、調査官室です。事務スペースとの仕切りとなっているカウンターで訪いを入れようとしたところ、待ち構えていた顔なじみの調査官に声をかけられました。

 すぐにトイレ経由で面会交流室(児童室)に移動。調査官・娘・私の3人でテーブルに着きました。

 冒頭は、娘をリラックスさせるためと思われるやり取りに終始。調査官は挨拶に続いて「話し合いが終わったら(部屋に置いてある)ゲームを1回やろう」と娘に持ちかけます。娘はもちろん了承しました。

 また以降の流れや、終了時間の目安などの説明もありました。

 私は娘に正直に話してほしかったので――なんなら、モラハラ父さんの悪口でも言ってほしかったので――娘が緊張しないように、明るい態度で臨みました。

面会交流室について

 家庭裁判所の中には施行的面会交流を行うための「面会交流室」がある。ここで、非監護親と子供が面会を行い、立ち合いの調査官が遊んでいる様子などを観察する。

 裁判所のその他のエリアとは、雰囲気や作りがまったく異なる。私が入った部屋は、一部はカーペット敷きで、各年代の子供向けの人形、おもちゃ、ボードゲーム、絵本を備えていた。

 学童・幼稚園・保育園の部屋の「狭いバージョン」のように見えたが、マジックミラー越しに観察室が併設されている。

 10分ほどで挨拶や確認が終わると、調査官は私ひとりを殺風景な待合室に案内して、娘のいる面会交流室に戻りました。ここから娘と調査官の1対1の面談の本番です。夫婦間での公平を期すために、私は同席できません。

 待合室にいる間、私は娘の精神面を心配していました。今後どうしたいかの聞き取りだけでなく、別居前の父親との関わりについて事実や娘の気持ちの確認が行われるはずです。辛かったことを思い出して、言葉にするのは、負担に違いありません。

 具体的にどのような質問がなされるかは、これも公平のために、事前に知らされていませんでした。そのため私の妄想は、不安・心配な方向へと膨らんでいきました。

 調査官が再び私の元を訪れたときは、もう終わったと分かり、それだけでホッと一息。面会交流室に引き返すまでの短い時間で、調査官が「お嬢さんは話してくれましたよ」と一言発します。私は「母親の私の主張に沿う形で娘が話した」という意味に捉えました。

 面会交流室で娘の顔を見ると、明るい表情だったので安心しました。娘は面会交流室にあったゲームの中から、既にやりたいものを選んでいました。娘・調査官・私の3人でゲームを始めます。私は早々に脱落。調査官は本当はお上手なんだと思いますが、うまいこと娘に逆転勝ちを収めさせてくれました。

 最後は裁判所を出るところまで、調査官が付き添ってくれました。普段の調停ではそんなことはありません。子供には特別待遇のようです。はっきりと時間を覚えていないのですが、裁判所に入ってから出てくるまでで2時間くらいだったように思います。

 帰り道、娘は明るく、終わって清々したような様子でした。調査官調査とは無関係な話をしながら、いっしょに息子を保育園に迎えに行きました。でも、昼間はイケても夜になると泣くと、分かっていました。

 この晩、息子が眠りについた後、娘は「寝られない」と言って涙を流しました。

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この頃に役立った本

 親が離婚する予定の子供に向けて、「調査官」「調査官調査」「親権」「面会交流」などについて説明する本が、この時期の私(と娘)には大変に役立ちました。

 この本は米国の弁護士による原著を翻訳したもので、終盤に訳者による「子どものための解説」が掲載されています。この解説は次の一文で始まります。

私は、家庭裁判所という所で、「家庭裁判所調査官」という仕事をしています。

 さらに以下のようなセクションが続きます。

  • 日本での離婚制度について
  • 「親権者」って何?
  • 「面会交流」は誰のためのもの?
  • 「子の意思の把握・考慮」について
  • そして、心の問題――子どもたちへのエール

 本のタイトルは『だいじょうぶ!親の離婚』(レビュー)です。

 この本の前段では(メインの部分では)、親の離婚に際して子供が抱きがちな悩みや疑問に、Q&A形式で回答しています。

 我が家の娘と同様の立場のお子さまには間違いなく役立ちます。ぜひ1冊用意することをご検討ください。

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私の感想

 裁判所がもう少し柔軟に対応してくれたら、子供に優しいんじゃないかと思いました。

  1. 面接の日時を平日の9~5時に限らず、土日の選択肢を設けてほしい。学校の宿題や行事を考えると、長期休みまで待たねばならなかった(私の仕事の都合的にも土日がいい)
  2. 子供の自宅に近い場所で面接を行ってほしい。自宅での面接では監護親の意向が反映され過ぎる、という恐れは分かる。しかし調停が行われている裁判所に限らず、たとえば子供の自宅の最寄の裁判所の一室であっても中立性は保たれる。そのほうが子供の負担が少ない(交通費も抑えられ、親の懐が痛まない)
  3. 子供が情報を得るための説明資料やパンフレット、動画などを準備してほしい
  4. 虐待など子供が言いづらいことは、他の機関と連携するなどして、直接子供に確認しなくてもよい仕組みを作ってほしい。この点について、より細かな感想は、調査官調査の体験談(パート2)

まとめ

この記事で取り上げた書籍

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プロフィール

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 ある日、私は2人の子供を連れて、モラ夫から逃げて別居しました。私自身と子供を守るためです。

 私は年間100冊程度の本を読んでいます。好きなジャンルはファンタジーですが、多読しているのは実用書です。

 このサイトを訪れた方が、少しでも生活を改善したり、気持ちを前向きにしたりする情報を得られたら幸いです。

望木 幸恵

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