★★★★★
幼児向けの「自己肯定感」を学ぶための本。自分の良いところも悪いところも挙げ、「わたしがすき」と肯定する。
レビュー
自己肯定感に関する本の中で、もっとも幼い子供を対象にしています(私調べ)。文中に「じここうていかん」などという単語は出てきませんが、長所も短所もひっくるめて、ありのままの自分を好きでいてよい、というメッセージが子供にも伝わります。
主人公はネコのココちゃん(性別不詳)。保育園 or 幼稚園に通っています。おねしょなど失敗することもあれば、お母さんが構ってくれなくて寂しくなることも。しかし最後にココちゃんは次のセリフを言います。
いやなことがあっても
だいじょうぶ。
わたしは わたしが すき。
巻末には、大人向けの解説もあります。自己肯定感に関しては、次のように説明しています。
セルフ・エスティームとは
セルフ・エスティームは、日本語では「自己肯定感」と訳されます。自己肯定感というのは、その人の全体像、ありのままの存在をまるごと受け入れることで、仕事や勉強の能力のあるなし、性格の短所も長所もふくめて自分らしさを認め、心安らかでいられる状態をいいます。
この解説と、絵本の中の具体的な大人の対応によって、親がどう声かけをすれば良いかヒントが得られます。

私なりの、この本の使い方をご紹介します。子供に読み聞かせた後に、子供の良いところ(多め)と悪いところ(ちょっぴり)を子供に聞いたり、私が挙げたりしました。そして、好きだと伝えました。
日々の生活の中で、細かく対応できたほうがベターかもしれませんが、ついつい見過ごしてしまうこともあり……。この本は、子供を褒めたり、好きだと伝える良いきっかけになりました。
幼い子供にも、ありのままの自分でよいと伝わります。我が息子(保育園児)は何度も読み聞かせをせがみました。ぜひご覧ください。
「だいじょうぶの絵本」シリーズ
この本は「だいじょうぶの絵本」シリーズの第3巻です。
タイトル | 表紙 |
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まとめ
主人公のネコのココちゃんが、好きなものや好きなこと、あるいはイヤなことを挙げて、「(そういう)わたしがすき」と締めくくる。
★★★★★ (我が子が好きな本)
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